こちらの「ケーキの切れない非行少年たち」を、題名だけ聞いたことがあって、読んでみたかったのだけど、

実際に図書館で予約していたのはこちらのドキュメント小説版でした。

 

 

 

 

ノンフィクション的で、とても読みやすくて、あっという間に読んでしまいました。

 

IQ70程度の軽度知的障害の非行少年たちは、未来を予測することや、他人の気持ちを汲み取ることが苦手という能力の低さによって、犯罪者となってしまう。

その事実を本書では、具体的に軽度の知的障害者の犯罪を紹介しているのだけど、それは知的障害というだけじゃなくて、彼らの恵まれない生まれつきの環境(親からのDVやネグレクト)にも大きく影響してしまうというのが話の根幹。

蛙の子は蛙、ではないけど、その親たちも、また親からDVを受けていたり、犯罪歴があったり。

 

世の中には様々な犯罪者がいるけど、本書では特に軽度の知的障害に焦点を当てているということもあって、これだけ読むと、多くの軽度の知的障碍者=犯罪者になりやすいのか?という誤解も生んでしまいかねない内容となっているような気もするけど。

詳細に物事に焦点を当てると、一部にフォーカスされてしまうというデメリットも感じるな、と思ってしまいました。

 

 

本書は、読み物としては、知らない世界を知れた、という意味では、興味深い内容でしたが、軽度知的障害の非行少年たちを社会で普通に活動できるように、どう教育していくかは非常に難しい問題だと感じました。