第5章は過大視本能(=目の前の数字がいちばん重要だ、という思い込み)について
「人はみんな、物事の大きさを判断するのが下手くそだ。もちろん、それには理由がある。何かの大きさや割合を勘違いしてしまうのは、わたしたちが持つ『過大視本能』が原因だ」
「メディアは過大視本能につけこむのが得意だ。ジャーナリストたちは、さまざまな事件、事実、数字を実際よりも重要であるかのように伝えたがる。」
ひとつのスポットだけに目が行くような報道の仕方によって、私たちの注目の範囲は非常に狭くなり、その問題に関して実際よりも過大評価してしまったり、もしくは過小評価してしまう。
たとえば、二酸化炭素排出量に関して
「中国やインド、そしてほかの新興国は、二酸化炭素の排出量を増やしています。このままいけば、地球温暖化に歯止めがかからなくなる。現時点で、中国はアメリカよりも排出量が多く、インドはドイツよりも排出量が多いのです」
という人がいるけど、これは各国全体の排出量を比較しているにすぎず、人口が多い中国やインドが多いのは当たり前ともいえる。
本来であれば、人口一人当たりの排出量で比較する必要がある。
本章をまとめると、
まず、「ただひとつの数字が、とても重要であるかのように勘違いしてしまうことに気づくこと。」
そのうえで、「比較したり、割り算をしたりするといい。」
比較する場合は、量ではなく割合で計算することが大切なこと
