心理セラピストの渡邉千恵です。
お盆が明けて
東京の街や電車に喧噪と活気が戻ってきました。

久々のブログで
いきなり固いテーマですが
「なんのために生きるのか?」
あるいは
「生きる意味」
ということについて
最近
思うことがあったので
そのことを少し書きたいと思います。
そしてこれは簡単には書けないテーマだから
何回かに分けて書こうかな、などと
思っています。
良かったらお付き合いくださいね。
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これまでも何回か書きましたが、
私の人生、
初っ端からかなりドラマチックです。
2歳半で両親が離婚、
親戚や祖父母の家を転々とする
特殊な環境に育った私は
子どもらしくない子どもで
いつも
「人間はどこから来てどこに行くんだろう?」
とか
「人は何のために生まれてくるんだろう?」
とか
「なぜ人生は平等じゃないんだろう?」(笑)
などと考えていたんですね。
様々な職種を経て
今、この仕事をしているのも
その問いの答えを
探し続けてきたからだと思います。
で、結論的に言うと
そんなことは分からない。
“人生の意味なんてない”
ってことだったんですよ(笑)
これはね、
私たちが生きていることが意味がない、
と言っているんじゃありません。
人は生きていくときに
様々な体験をして
その体験に
“痛み”だとか
“苦しみ”だとか
“喜び”などと
名前をつけます。
それはね、
出来事に“自分が”勝手につけるの。
私の体験にも
“苦しみ”とか
“痛み”っていう名前を
たくさんつけてました。
でもね、
半世紀もやってきて
もがいてもがいて
その苦しみが行き着いたとき
苦しみのほとんどは
自分が作り出していたことに
ようやく気づいたんです。
それは
あるがままの状態、
つまり現実にあることに
抵抗するから生まれる。
自分が意味付けをした思考が
作り出したものであって
状況そのものが苦しいのではないんです。
ある出来事が起こる。
それはこういうことだと認識する。
それが
自分がこうなって欲しいと
期待していたことと違っていたとき
つまり目の前の現実に起きたことが
ありのままに受け入れられないとき
痛みや苦しみになる。
出来事や誰かによって
苦しめられているのではなく
自分の期待にそぐわないことに、
自分の思考に、
苦しめられていたわけです。
それでも
人生には
受け入れ難いことが起きますよね。
仮に神様がいるとしたら
いい加減にして!
もう無理!って
文句のひとつも言いたくなる様なことが
起こるから、
現実を見つめるのがあまりに辛くて
誰かのせいにしたり
環境のせいにしたりして逃げるか
反対に
これ(苦しみ)があるから学べるなどと
無理くり人生の意味を引っ付けて
だから頑張るしかない、みたいに
自分で自分のモチベーションを
上げたりするんだけれど
それもこれも
自分の思考が勝手な思い込みをつけて
現実を違ったものにしようとしている
というのは同じなので
コインの裏と表だな、と思います。
ワクワクドキドキとか、
ありのままに生きるとか、
どっちでもいいんです。
なぜかと言えば
みんな、自分がつけた概念だから。
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私たちが
「生きる意味があるか?」
と問うことが
そもそも意味がないんです。
例えば将棋のプロに
あなたの最高の一手はなんですか?
って聞いたって答えられないですよね。
永々と続く勝負の
一瞬一瞬の状況の
そのときどきの瞬間に
最高と思える一手が
あったかもしれないけれども
一瞬たりともとどまらず
過ぎていく瞬間の問いに
今最善を尽くして
答えを求めて手をうつのであって
それをまとめて
これはこういうこと!
なんて言えない。
つまり
今の瞬間に100%い続けることが
そしてその瞬間に責任を取ることが
このかけがえのない自分の
人生の意味なのだと
今は思っています。
それぞれの人生が与えた
目の前に起こることは
他の誰でもない
自分しかできないことで
かけがえなく代理不可能なのですから。
人生に意味があるとすれば
人生に絶えず起こること
そのものが問いで
そのときそのときに
全力で答えることが
意味なのかもしれません。
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人生が絶えずそのときに出す問い、
『人生の問い』に
答えなければならない。
私たちが生きていくことは
答えることに他ならない。
現在がすべてであり
その現在は
人生が私たちに出す、
いつまでも新しい問いを含んでいる。
~V・E・フランクル~
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生きること自体が
問われることなのだということを
つくづく感じるこの頃です。
今日はわかりにくい話を書きました。
いまどきは
わかりやすくて
すぐに答えが出ることが
もてはやされますが
そもそも人の心は見えないし
人生にひとつの答えや
正解などないのだから
簡単に答えが出るようなことで
大したことはないと思っています。
今日も読んでくださったあなたに
心からの感謝を込めて。
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