心の制限をはずす | 折れない心をつくるシンプルな方法

折れない心をつくるシンプルな方法

潜在意識を意識化し、本来の自分に気づいたとき、頑張らなくても心から望む人生を自ら創造的に生きることができます!
今日より明日、あなたの毎日がきらきらと輝きますように!
            心理セラピスト/メンタルコーチ 渡邉 千恵

いま、私が最も尊敬する精神科医・河合隼雄さんの「あなたが子どもだったころ」(講談社文庫)という本を読んでいます。

$For you  あなたにとどけたいこと。

今日はこの本を読んで思ったことを、少し書いてみようと思います。

ちょっと暗い話になるかもしれませんが(笑)

前にブログにも書いたことがありますが、私の両親は、私が2歳半の時に離婚したんですね。
で、私は母に引き取られて、母の実家に帰ってきたのだけれども、しばらくすると、生活のために母が働きに出ました。母は生まれつき心臓に重い持病を抱えていたから、とても幼い私を育てながら働くことはできない。

そんな事情で、私はそれからずっと祖父母や叔父叔母の家を転々としました。

こんな話をすると「家なき子」のようですが、みんな幼い私を不憫に思って大事にしてくれたから、いじめられたりはしなかったですけれど。

でもね、やっぱり血はつながっているといっても家族ではありませんから、私はいつも一人ぼっちでした。

それぞれに子どももいましたし、そんなに余裕がある訳でもないですから、そんな環境で、私はいつも周りの大人の顔色をうかがい、迷惑をかけないように、ということばかり考えながら生きていました。
だから、物心ついてから、こうしたいとか、あれが欲しいとか、自己主張した記憶はないんです。

小学校4年になって、その前にあずけられていた義叔母との折り合いが悪くて、母に、自分のことはなんでも自分でやるからと頼み込んで一緒に暮らすようになりました。

やっと母と暮らし始めましたが、母は心臓の持病があって、いつ発作が起きて死んでしまっても不思議はないくらいの状態だったので、やっぱり甘えることはできませんでした。

だから、母にも甘えることはなかったし、心配をかけないいい子でいること、母が喜ぶ子でいることが、私の人生の命題でした。反抗期もなかったし、手のかからない子どもだったと思います。

そんな私の唯一の友達は本でした。分からないことがあっても誰にも聞くことができないから、とにかく本から答えを見つけるしかなかったんです。ある意味逃避ですね。

母は朝早くから夜遅くまで仕事で帰ってこないから、当時読みたい本があると、朝、母が仕事に出かけた後で自分で担任の先生に電話をかけて、「今日は風邪をひいたから休みます」ってうそついて(笑) 一日中本を読んでいました。いまで言う登校拒否です(^_^;;

こういう環境で育ったものだから、当たり前のように周りの空気を読むんです。
どこに行っても、何をやっていても、まず自分より周りの人。
周りの人が何を想っているか、何を望んでいるか。
それは長年培われて年期が入っていますから、自慢じゃないけど得意な訳です(笑)
だから周りからは重宝がられてました。

それはね、大人になっても、結婚しても、母になっても変わらなかった。
誰にも甘えられないし、人に何か頼まれたら、自分を削ってもやってしまう。

そうして、ずっとがんばり続けて、ある日拒食になっちゃった。

そこでやっと気づいて、もう一度、自分の心と向き合って、いま、この志事をしています。

40を過ぎてから、ずっと自分の心と向き合うことをやってきて、いまは、凹み性なことろも、だめだめなところも、すべてありのままに受け入れて自分らしく力を入れずに生きているから、とっても楽です(^_^)

人はね、いくつになっても変わることができる。
これは私が実体験から言えることです。

いま、この志事を通していろんな方のお話を聞いて、つくづく思うことは、人は自分が思っている以上に繊細で傷つきやすい生き物だということです。
みんな、それぞれが一生懸命に生きているのだけれども、幼い頃、両親が言ったほんの些細なひとことだったり、友達や大人が発した心ない言葉が、自分でも気がつかないうちにトゲのように心の奥底に刺さってしまっていて、その人の行動や人生の大きな制限になってしまっていることがあります。

出来事自体は、ご本人も忘れてしまっていたり、顕在意識ではなく潜在意識の奥深いところに隠れているので、なかなか気がつきにくいんですけれども。

何か、人生の選択を迫られた時だったり、行動をしようとする時に、こうしたいのに踏み出せない。
あるいはできないと思ってしまうような時、少し自分を振り返って、何が自分を妨げているのか、どこで制限がかかってしまったのか、そんなことを考えてみると、見えてくることがあるかもしれません。

大事なことは、どの制限も自分の心が作り出したもので、必ず変えることができるということ。
人は本来、すごくパワフルで未知の可能性を秘めているんです。

そのことに気がついて、その制限をはずした時に、本来の力を出すことができて、ものすごく自由になれる。

そのお手伝いができたら嬉しいと思っています。