友達のブログを見たら、過去を振り返ってその時の感情を味わう
というようなワークをやったら
自分でもびっくりするような感情があふれてきて
涙が止まらなかった、と書かれていました。
そこで思い出した私自身の話を、少し書いてみたいと思います。
去年1年間、人の心と向き合うための様々な学びをする中で
自分の過去を振り返って
子供らしい無邪気さとか
制限なくできごとを楽しむ、というような
良いリソースをひろってくる
というワークをする機会が度々あったのですが
やればやる程
私には何も浮かばなかったのです。
自慢じゃないけれど、私の人生、かなり波瀾万丈です(笑)
友達に言わせると、橋田壽賀子のドラマよりよっぽどドラマチック、だそう。
2歳半で両親が離婚して
母が働きに出て、おまけに母は重い心臓の持病を持っていたので
私はずっと祖父母や叔父叔母のところに預けられました。
みんな、私を不憫に思って、とても優しくしてくれたけれど
やっぱり家族ではないから
私は、あれが欲しいとか、こうしたいとか、自己主張することもなく
常に回りに気を使い、空気を読む
自分のことは自分で処理する、とってもませた子供でした。
そんな環境で育ったけれど
両親がいない分、たくさんの人に助けてもらって
ちょっとしたことで嬉しかったりするから
自分の中では、それはそれで良かったし
幸せだったと
頭では思っていた訳です。
ところが、ワークを通して過去に向き合ってみると
自分を守るために
実は色んな感情にフタをして
感じないようにしてきただけだった、ということが分かって愕然としました。
人の心を癒そうという人が
自分が癒されていない、重たい荷物を
たくさんしょっているんですもの。
ずいぶんへこみました。
人の心は
自分が思っているより
ずっと繊細で傷つきやすくて
つらかったり、さみしかったり、悲しかったり
そういう感情は
ちゃんと出してあげないと
フタをして、なかったことにしたつもりでも
心の奥底に
澱のようにたまってふくらんで
何かのきっかけで爆発してしまったり
知らないうちにその人の心を蝕んでいたりします。
だから怖いけれど
きついけれど
その時を少し振り返って
私は本当はどうしたかったのか
何をしたかったのか
どうしてほしかったのか
もう一度問いかけてみることが必要な時があります。
でもね、そこで大切なことは
その時の自分を責めたり
ジャッジをしないこと。
人は過去を振り返ると
ああしておけば良かった、とか
こうするんじゃなかった、とか
すぐ思ってしまうけれど
あなたはその時自分の心を守るために
精一杯できることをしていたんです。
時には何もしない、ということも含めて
選択していたんです。
だから、いま、ここにいる。
あなたは誰にも代わることができない
かけがえのない存在で
そんなあなたを大切に思ってくれる
家族や友達がいるから
だから、感情を味わった後には
思いっきり自分をほめてあげる
頑張ったねって。
そしてだめだめだったり、弱虫だったりする自分も含めて
全部認めてあげる
許してあげる
ということがとても大事です。
いっぱい泣いたり
いっぱいわめいたり
そんな感情を思う存分出してあげると
不思議とすっきりと
心が落ち着いてきたりします。
そして
自分って結構頑張ったんじゃない…みたいに
少し自分が愛おしくなって
人間って面白いなって
誰しもみんな
一生懸命生きているんだなって
人間が愛おしくなったりします。