待ちに待った『十二国記』の新刊!![]()
2019年に発効された「白銀の墟 玄の月」全4巻のスピンオフ短編集。解説によると、作者本人が希望していた短編集とのこと。4巻におさまりきらなかった話を別巻で出したい――と。これも解説によると、「白銀の墟 玄の月」全巻で25章、1600頁の大作とのこと。この規模でも収まりきらないエピソードが作者の頭の中にあったのか……すごいな
描写がね、すごいんだよね。風景は微に入り際に渡り描かれていて、その世界観には圧倒されるばかり。心理描写も細やかで、これはもうファンにならないわけがない。
うまくつなげるためには、いずれにせよ第4巻だけでも読み返さないと無理。だって、本編が発行されてから7年たってるんだからさ。ちょうどAudible(AmazonのAudiobookサービス)で第4巻を聞いてる最中に届いたんだよね~。超ラッキー![]()
「幽冥の岸」に収められた最初の短編「戦場南」は第4巻に出てくる壮絶な戦闘の端緒を描いていて、「ああ、そういうことだったのか」と。――なんて贅沢な読み方
きゃあきゃあ喜んでたら、なんと
10月にはAudibleで配信されるらしい。Amazonn、がんばってるね(笑) 読んじゃってるけど聞くつもり。音で聞く「幽冥の岸」も楽しみ
だってさ、漢字が読めないんだもの(苦笑) 音で聞けば漢字もクリアだもんね![]()
各巻は各国の物語で王様とか主人公的な人たちは要るけど、ごく普通の人々(「民」と呼ばれる)の日常や心の動きも同じ緻密さで描かれるんだよね。人が主人公じゃないの。十二国記の主人公は「国」なんだな。まぎれもなく「人間だち」が歴史を作っているっていう実感がある。
「白銀の墟 玄の月」は12ある国の中の「戴(たい)」という国の物語。波乱万丈どころではない歴史の中でだれもが必死に生きていて、それが歴史を作っていく。ものすごく長いので、途中で退屈してしまいそうなところ、ぐいぐい引っ張って行かれちゃう。すごいことだよね。小野不由美。たいした作家さんだと、改めて感嘆する。
