医療従事者の離職率は、非医療従事者のそれと比べて明らかに高いというデータがある。
さらに、在籍期間にいたっては約半分らしい。
これは、止めてしまっても、国家資格であること、絶対的数の不足から、就職に困ることがほぼないことなどが挙げられる。
大学病院などの基幹病院に勤める看護師の約半数がやめたいと考えており、離職率も11%と高いようだ。
これの対応策として日勤~準夜勤務のみの契約やパートタイマー契約などで離職率が低下したとの報告もある。
薬剤師の離職率はどうか。
薬剤師は、全国的にみてもまだまだ数が足りていない。(都市部では、充足しつつある)
もし辞めても、食うには困らない、どこかしら雇ってくれるところはあるという職業というイメージが強い。
しかし、規制緩和による薬学部の乱立、6年制の卒業生の出現によりどんどん居場所がなくなっていくのは目に見えている。
今年初めて6年制卒業生がでたが、あまり中小病院では面接にも来ていないor来ても少ない人数だったと聞いている。ちなみにうちは1人もきていない。
これは基幹病院などに人気が集まり、空白の2年間があったためかなりの人数が大病院に採用されたのではないかという憶測が周りでされている。
しかし、来年は大病院での空席が埋まってくるため中小病院も充足してくるのではないかと言われている。
よって、ゆくゆくは「あなたでなくても大丈夫です」と言われる時代がきつつある。
薬剤師の安易な転職は身を滅ぼすと言わざるを得ない。
一方で、看護師はまだまだどこも不足の状態にあり、一時期、準看の資格を無くしてしまおうかという案もあったようだが、現在の看護師不足状況と強い医師会の反発から保留になったようだ。
まだまだ看護師の需要は高いようだ。
しかし、転職はメリットよりもデメリットのほうが大きい。
私的な転職の見解を下に挙げてみた。
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メリット
転職をする際に、給料が上がることが多い。
前職よりも給与をよくして来てもらおうというものだ。
これにより転職を繰り返すと給与が上がり続けると思う人がいる。
しかし、考えてみてほしい。
高給ということは他の人よりも、より仕事をしなければならない。
仕事をしない人材に会社は給与は払いたくない。
支払った給与に見合わない仕事しかしてないと減給またはお払い箱となる可能性が高い。
様々な職種や多科にわたって勉強でき広く知識を得ることができる。
転職することによって、同じ疾患であっても医師によって異なった処置や薬物を使用することが多々あるため、勉強になる。
さらに、今まで扱ったことのない疾患や病態をみることでさらなるスキルアップも望める
デメリット
広く浅い知識
メリットに書いたように、様々な知識を得ることができる反面。
その分野をもっと深く掘り下げて知ることはできない。
これは転職歴の多い薬剤師からも、受け取れた。
たくさん知っているようで、根拠が答えられなかったりや応用などがきかない場合が多かった。
役職がもらえない
在籍期間が短い人は、適応人材がいない場合を除いて
所属長や主任などの役職は任せられない。
すぐ辞めてしまう人にその責任能力があるとも思われないとか
トップの早期交代による職場の混乱・不信を避けたいためである。
これは重要な役割をもらえないことにより、その分野においての能力の欠如にもつながる。
(院内感染対策委員なら、感染対策の面で薬剤以外の知識が欠如していたりする)
同一地域の就職が不利になる
医療業界は狭い。
同一の市や区などでは、つながりがある病院が多いため、もめたり、変なやめ方をすると知られてたりする。
薬剤師は特に狭い世の中なので、同じ市の病院で働いていた場合、地域の勉強会や薬剤師同士が友達だったりするためどのような人だったかを聞いたり、逆に聞かれたりする。
(本来は前職の情報を聞くのは反則なのでよっぽどのケースのみ)
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職歴が多いと履歴書が汚れる。
人事にも見透かされる。
転職はよくよく考えてから行うほうが賢明だ。