一人でも多くの方に見ていただけるよう頑張らねばと、自分に言い聞かせつつ・・
今日は、このブログ始まった以来の実践編です。
テーマは低カリウム血症に注意を要する薬剤です。
なぜ、このテーマにしたかといいますと
ある患者さんが老健施設から、転院してきました。
持参薬は入院前に必ず薬剤師がチェックをします。ケイキサレートというカリウムを吸着して、カリウムの吸収を抑えることによって、高カリウム血症を予防する薬がありました。
入院後の検査データで、血清カリウム値が2.5を下回ってました。(通常3.5以上)
さらに腎機能が低下している方なので、チアジド系の利尿薬も一緒に処方されていました。
恐ろしいことです。即刻この患者さんは両薬剤が中止になりました。
つまり、腎機能を補うために出した薬が行き過ぎてたということになります。
腎機能が低下している患者さんは尿が少なくなり、乏尿に伴いカリウムの排泄も低下します。
そのため上記のような薬剤が処方されることがあります。
これら両薬剤はカリウム値に注意が必要だったことが分かると思います。
カリウム値を下げる薬にどのようなものがあるか、調べてみました。
こちらの
添付文書情報検索にて、「重大な副作用」で「低カリウム血症」を含む薬品を検索したところ637件ひっかかりました(2012年2月21日時点)
同じ成分で製薬会社が異なっていたり、ジェネリック医薬品であったりするので、実際にはそんなに種類はないです。
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●グリチルリチン製剤
⇒グリチロン・強ミノ など
●カンゾウ含有製剤(漢方や消化剤に含有される)
⇒葛根湯・芍薬甘草湯 など
●利尿薬(カリウム保持性を除く)
⇒ラシックス・ルプラック・バイカロン、フルイトラン・ナトリックス・ダイアモックスなど
●抗真菌薬
⇒ファンギゾン・アムビゾーム
●利尿薬配合降圧薬
⇒プレミネント
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同じ利尿薬配合降圧薬である、エカードやコディオ、ミコンビなどは高カリウム血症しか記載がありあませんが、念のためプレミネントと同類薬であるため気をつけたほうがいいでしょう。
ところで、ケイキサレートやアーガメントなどのカリウム吸着剤は低カリウム血症は頻度不明なんですね!(´Д`;)
ちなみにカンゾウ中にはグリチルリチンが含まれており、それがカリウム低下を起こすんですね。
カンゾウで通常、1日量5.0g以上で長期に投薬する場合は注意が必要です。
利尿薬は、カリウム低下をきたしやすいので長期で使用する場合は、カリウムの排泄を予防するアルダクトンと併用することが多いです。

今日のまとめ
1.カリウムを低下させる薬剤が長期に使用される場合は、検査データに注意
2.しばらく検査がされていないようなら、血液検査をするように医師に依頼すること