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クスリのはてな

現役薬剤師が語る、薬の正しい使い方とは。間違った知識があなただけでなく、患者さんを苦しめることになります。このブログでは主に看護師や介護士の方を対象にしていますが、一般の方や薬剤師の方も読んで頂きご意見があればお願いします。

今日は気分がのっているのでもうひとつ記事を書きます。

タイトルがアフォですが、まじめな話をします(笑)

抗コリン薬って聞いたことがありますか?

抗コリン薬=コリンを抑える薬

前回、副交感神経の情報伝達物質はアセチルコリンというお話をしました
詳しくはこちら⇒我々の体は、二つの要素によって支配されている

アセチルコリンは神経の末端から放出されたあと、受信器(正式名はムスカリン性アセチルコリン受容体またはニコチン性アセチルコリン受容体といいます)に結合することで情報の伝達が成ります。

抗コリン薬は
アセチルコリン受容体にアセチルコリンより先に受信器にくっついて、ブロックすることで、副交感神経の機能を低下させる薬です。

さて、おさらいです。

副交感神経が機能するとどういう働きをするかを一覧にしていました。

それらを抗コリン薬がブロックするとどうなるかみてみましょー('-'*)

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              副交感神経    坑コリン薬の作用

目              縮瞳        右矢印   散瞳

眼圧         ↓(房水排出増加)  右矢印   ↑(房水排出減少)

気管支          収縮         右矢印   拡張

唾液腺          分泌         右矢印   分泌↓(口渇)

胃運動         胃液分泌増加    右矢印   胃酸分泌低下

腸運動          運動亢進      右矢印   運動減退(便秘)

心臓          心拍数減少      右矢印   心拍増加(心臓は交換神経優勢のためそれほど影響はない)

血圧            -          右矢印    -

膀胱括約筋       収縮(尿意増加)   右矢印    弛緩(尿閉)

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以上のことを覚えておくと、抗コリン薬の薬効・副作用がすぐにわかります。

●散瞳⇒光がめちゃくちゃまぶしく感じる(内視鏡の検査などでブスコパンなどの抗コリン薬を注射する場合に、車の運転をして帰ると大変あぶない・眼圧検査で硫酸アトロピンの点眼などをした場合も同様です)

●眼圧を上げる⇒緑内障に禁忌(急性閉塞隅角緑内障)

●気管支⇒広げて呼吸が楽になる(COPDという気管支が狭まっている疾患に使用されます)


●胃酸の分泌低下⇒胃炎・胃潰瘍に使用されることがあります

●腸運動低下⇒便秘

●膀胱括約筋弛緩⇒尿閉


薬効を青、副作用を赤で印をしてみました。

抗コリン薬に限らず、抗コリン作用があるものもこれら副作用には要注意です。

精神病薬、三環系抗うつ薬、抗不安薬、睡眠導入剤などにも抗コリン作用があるので
特に緑内障は禁忌になっています。
(参考に・・ユーロジンという睡眠導入剤は抗コリン作用が少ないので禁忌とはなっていません)

$クスリのはてなキラキラ今日のまとめキラキラ

1.抗コリン薬は副交感神経の機能を抑える薬

2.副交感神経の機能を抑えておけば、抗コリン薬を使用した際に得られる薬効がわかり、
  生じる可能性のある副作用について対処ができる。