私が勤めている病院では、週に1度だけ大学病院の医師が交代で勤務します。
若い先生~ベテランの先生まで、ピンキリです。
そんな先生が今日注射薬の処方をされました。
「 生食100mL
ホリゾン1A 点滴静注 」
これはダメだろうと思いさっそく問い合わせ
私「先生、ホリゾンを輸液に混ぜると混濁するので、できれば単独で静注をお願いしたいのですが」
医師「うちでは、これでいつも処方している!添付文書上では、混ぜないようにと書いてあるの?
混ぜたことあるけど、最初ちょっと濁るけど100mLに溶かすと透明になるんだよ」
私「え、透明になるんですか?でも、最初濁るってことはやはり溶解性が低下して、溶けきれない成分が析出してるんじゃないのでしょうか。添付文書では単独使用するように記載がありますし・・当院ではいつも単独使用しています」
医師「ちょっとホントに問題あるか調べてみてくれる?」
そのあと、メーカーに問い合わせてみました。
ホリゾンの注射薬は他の注射液と混合又は希釈して使用しないことを推奨している。
一見溶けているように見えても中で懸濁化している場合があり、危険である。
さっそく医師に伝えたところ
医師「そうか。下手なことするとアレだし、単独にしとくわ」
大学病院のほかの医師も知らない可能性があるので伝えるとのこと。
その医師は長い期間そうして使っていたようなので、大丈夫なのかもしれませんが、不確定要素が強いので、やめた方がいいですね。何かあって困るのは患者さんですし

怒られるのはイヤですが、怒られて安全が得られるならいいです(笑)
あくまで添付文書にかいてあることを守る
何かあった場合に、添付文書上に書かれていることを遵守されていない場合、敗訴となる可能性が高いです。
(添付文書に書かれていること以外での使用、つまり適応外や用法用量が範囲外であっても、エビデンスがあり、患者さんの承諾を得て使用している場合を除く)
添付文書は、日々改定されるので、常に新しいものを置いておく必要があります。
最新の添付文書はこちらから検索できます
病院に薬剤師がいる所では、製薬会社から改定情報が送付されたりMRが訪問してくるので
改定情報はある程度把握できます。
そうでない場合は
さきほどのURLの下の方に
・1か月以内に更新された添付文書情報
というのがあると思います。
1か月に1回くらいは、ざっと目を通しておくといいですね。

今日のまとめ
1.添付文書は遵守が原則
2.何か問題が生じた場合、添付文書上の記載を遵守できていたかが争点となることが多い。
3.添付文書は随時新しいものに差し替える