さて、今日は血中濃度のお話をします。
血漿中にどれだけ薬剤がはいったかをみる指標として薬物血中濃度があります。
実際は、血中からどれだけ組織(臓器)に分布しているかで作用が決まるのですが、臨床上は組織の濃度を実測するのは難しく、むしろそこまで細かい分析をする必要はなく、血漿中の薬物濃度を測定するほうが臨床上の有用性が高いです。
この血中濃度を使って薬物の有効性と毒性について説明します。
薬物には必ず「有効域」「毒性域」があります。
少ないと効果がありませんし、多すぎると毒性がでるというわけです。
これを図にしてみてみましょう。
①の場合ですと血中濃度が有効域まで足りていない
ので薬が効かないということになります。②は有効域に入っているので薬の効果がでます
③では、有効域を超えて毒性域まで到達しています
ので、副作用がでる可能性があります。
抗生物質や抗てんかん薬などでは常に②の状態にある必要があります。
余談ですが、もうひとつ。
LD50とED50という言葉を聞いたことがありますか?
エルディーフィフティー・イーディフィフティーと読みます。
ED50とは投与した量で50%の人に効果がでる投与量をED50といいます。
LD50とは投与した量で50%の人が死んでしまう投与量をLD50といいます。
タイトルでも触れているとおり、世の中に存在するほとんどの物質には致死量があります。
っていっても塩の致死量ってスンゴイ量でとても飲めたもんじゃないですけどね(;・∀・)
それらを、グラフで表わすと次のようになります。
ED50とLD50の差が大きければ安全性が高い薬ということになります。
逆にED50とLD50の差が小さい薬剤は少し量が多すぎてしまうと患者を死に至らしめてしまう危険性があるということです。
豆知識としてどうぞ


今日のまとめ
1.血中濃度とは薬がどれだけ体内に残留しているかの指標
2.薬には有効域と毒性域があり、少なすぎても多すぎても不適切

