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現役薬剤師が語る、薬の正しい使い方とは。間違った知識があなただけでなく、患者さんを苦しめることになります。このブログでは主に看護師や介護士の方を対象にしていますが、一般の方や薬剤師の方も読んで頂きご意見があればお願いします。

DPP-4阻害薬は2010年に発売され、現在まで4種類あります。

今日はそれらの徹底比較をしてみたいと思います。

同じ分類ですが、いまのところ併用できる糖尿病薬が限られています。


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トラゼンタは最近発売されたばかりというのもあり、併用できる薬剤がまだありません。
また、すべてのDPP-4阻害薬においてグリニド系(即効性インスリン分泌促進薬)の併用は認められていません。(平成24年3月8日時点)

DPP-4阻害薬は併用することによりさらに高い効果がでることが報告されています。
特にαーグルコシダーゼ阻害薬との併用は、小腸上部での糖分の吸収を抑えることによって、小腸下部の方へ糖分が流れ、腸管ホルモンの分泌が増加するため、単剤投与よりもインスリン分泌量が増えることが報告されています。


前回も触れましたが、SU薬やインスリンとの併用は低血糖を起こしやすくなるため、減量する等の対策が必要です。

他の注意点をみてみましょう。

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エクアを除く薬剤はすべて1日1回の服用でOKです。
エクアは1日2回服用することで、朝は日中の、夜は夜間の血糖をコントロールすることが期待されますが、1日1回のみの服用も認められています。

ほとんどの薬剤が腎排泄であるため中等度~高度の腎機能低下例では、減量の必要があります。

主観ですが、最初に発売されたジャヌビア(グラクティブ)は併用可能な薬剤は多いですが、腎機能低下例やジゴキシン併用者では注意が必要ですが、単剤使用をするのであれば、ネシーナやトラゼンタのほうが安全性が高いように思えます。

食事の影響はほぼありませんが、エクアはAUC(薬剤の体内移行量を表す数値)が若干減少するため気になるようであれば、食前投与がお勧めです。

正直最初DPP-4阻害薬が発売したときは
「なんかよくわからない薬が発売されたぁ(つд⊂)」
とか仲間うちでも騒いでましたが、いまでは常識となりつつありますね(;´▽`A``

いい機会なのでまとめて覚えちゃいましょう音譜

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キラキラ今日のまとめキラキラ

1.DPP-4阻害薬は薬剤によって併用できるものが限られる。

2.現在4種類のDPP-4阻害薬が発売されているが腎排泄型が多い。腎機能低下例で注意。