前に看護婦さんに聞かれた質問にこういうのがありました。
「頭がいたいって患者さんがいうんだけど、添付文書みたら載ってたから副作用かなぁ?:」
むむ・・なるほど。見てみましょう。
って、頻度不明じゃんっ
これはあまり信頼性ないですねぇ・・毎回頭痛が起こるなら可能性ありますが。
「何で?書いてあるから副作用なんでしょ。だいたい頻度不明とか0.1%未満とか書いちゃってわかりにくいのよ。製薬会社ってなげやりねっ」
そんな殺生な(笑)
うちの看護師さんおもしろいでしょ(´∀`)
とまぁ。。漫才みたいなやりとりがあったわけですが。お気持ちはわかります。
添付文書の副作用欄には、薬の開発をする際に、被験者にでた症状が記載されてます。
よって薬によるものでなくても報告があがったりするんです。
副作用に風邪(感冒)なんて書いてある薬剤もあるんですよ

免疫が低下する薬剤や咳を誘発するような薬剤であれば納得しますが、どうみても飲んでいるときにたまたま風邪ひいただけのようなものも載ってます。
ということで、患者のQOLを著しく低下させるようなもの以外は、頻度不明のものは重要視しないことが多いです。
例えば、さきほどの頭痛のようなものは一時的に出現した可能性があります。
では、どういったものがQOLを低下させるか。例えば、デパケンを服用していた女性の患者さんが、最近脱毛が多く副作用じゃないかと主張されたのですが、デパケンでの脱毛頻度は0.1%未満です。
年齢も50を過ぎていたので加齢によるものを主治医は疑っていたのですが、デパケンを飲み始めた時期と重なってしまったためこの患者さんがもう飲みたくない気持ちはわかりますよね。
よってノンコンプライアンスをも招く可能性があるため、主治医と協議して処方を変更していただきました。
また、頻度不明であっても間質性肺炎や、劇症肝炎、無顆粒球症など重篤な副作用の場合も一時的に全薬剤を中止することもあります。
もうひとつ豆知識ですが、副作用の頻度は治験時のデータや市販後調査で上がった数値ですので、完全な比率を示していないことがあります。
添付文書に書いてある頻度よりも、明らかに高い確率で副作用が起こっているものもあります。
こればっかりは経験で身につけるしかないですねo(`ω´*)o

今日のまとめ
1.添付文書の副作用欄の頻度不明はすべて信用しない。
2.治療に支障をきたしたりや患者のQOLを損なう場合は
副作用の頻度にこだわらず変薬や減量する等の柔軟な対応を行うこと。
3.副作用の頻度は実際と誤差がある(特に発売してまもない薬剤)