ワルファリンの調剤過誤により患者さんがお亡くなりになってしまったという事故がありました。
男性は区内の総合病院で不整脈の一種「慢性心房細動」と診断され、血栓を防ぐためワルファリンを服用していた。昨年8月中旬、「東京医療第一薬局」で調剤されたワルファリンを服用し続けるうちに、出血を繰り返すようになった。9月上旬、容体が急変、出血性ショックによる心肺機能不全で死亡した。家族の届け出を受け同課などが調べた結果、主治医はワルファリンを1・5ミリグラム処方していたが、薬局は6ミリグラムを調剤していたことが判明した
(引用:毎日新聞.jp)
ワルファリン1mgと0.5mgを1錠ずつ調剤するところを、1mgと5mgを調剤してしまっていたわけですね。
このワルファリンですが、相互作用が本当にたくさんあります。
ワーファリンの添付文書
これ全部覚えるのは、キツイです・・(;・∀・)
分類するとすると
1.タンパク結合を置換する薬剤
2.代謝を促進または阻害する薬剤
3.血液凝固能に関連する薬剤
意外なのが、抗生物質のほとんどが3に分類されることです。
抗生物質の投与によって、腸内細菌をも抑制してしまうわけですから、
腸内細菌抑制作用によりビタミンK産生が抑制されるというわけです。
ワルファリンの作用は血液凝固を担うビタミンKを阻害する薬なわけですから、
ワルファリンの作用がさらに増強してしまいます。
抗生物質はどれもこれも相互作用ワルファリンと書いてありますので
特にワルファリンの用量が多かったり、高齢者では抗生物質の投与は注意する必要があります。
そして有名なのがワルファリンと納豆の相互作用です。
納豆にはビタミンKが大量に含まれているためワルファリンの効果を減弱してしまうので
ワルファリン服用中は納豆を摂取することは禁止するのが原則です。
他にもクロレラなどもビタミンKが含まれているため同様です。
とここまでが、オーソドックスなお話。
とある診察
「せんせい、どうしてもワシ朝納豆食べんと、いかんのですわ
」しかし、納豆を食べるとこの薬の効果がありませんし(><;)
「だったら、そんな薬イラン。納豆が食べられないんだったら、しんでもええ
」なんて、いう人がいるかもしれません・・・Σ(・∀・;)
今回のポイントは、実はワルファリンを服用中でも、納豆が食べれるという話。
勘違いしてはいけませんが、納豆などのビタミンK含有食品は禁止するのが原則です。
お勧めは決していたしません

その方法は以下の事を必ず守れることです。
1.必ず毎日納豆を食べること
2.必ず毎日同じ量を食べること
3.同じ銘柄の納豆を食べること
4.毎日納豆を食べている上で、ワルファリンを服用し、INRを測定し、適正用量にする。
患者さんの精神的にも、けっこうつらそうですね。
どうしてもという患者さんには上のことを提示したら諦めそうですね

豆知識として、覚えておくとよいです

豆だけにねヽ(゜▽、゜*)