ふっとした考える時間が確保したくてこのブログにメモを残すようにしていたが、そんなこともかなりの間おざなりになっていた。ロックダウン、ソーシャルディスタンス、常に家に家族がいて自分時間が皆無な生活から一変して、昨日久しぶりに友人とランチなどを食べに行き、その後一人で少しぶらぶらと歩いた。頭の中をこうやって風通し良くしてあげると、いろいろなアイデアや思いがポロポロと出てくる。少し余裕を持たせるほうがヒラメキも出てくるのだろう。昔テレビで見たドクター中松氏も同じことを言っていた。最先端なクリエイティブな会社は社員のアフターファイブを重視して、普段の生活からヒラメキを産み出すバックアップもしていると新聞で読んだ。本当にその通りだと思う。未知への好奇心1000パーセントの子供たちを見ていても、習い事でがんじがらめの時より自由時間が十分あるときに面白いことを考え付いたりする。親としては、やらせたいこともたくさんあるけど、その辺のバランスも大事なんだと少し反省もする。

 

ところで最近飛ぶ鳥を落とす勢いのNiziUのStep and a stepの歌詞、私も共感する。自分らしさを大事に、というのが大きなテーマ。以前どこかの番組で日本人が好きな歌ランキングで世界に一つだけの花が一位になって、SMAP当人たちも驚いているのがワイプの中に見えた。これも同じテーマである。きっとみんなそうやって言って欲しいのだと思う。大丈夫、あなたは特別な人だから、他人と比べなくてもいいし、焦る必要もないと。子供時代から試験、大人になってからは業績など、常に回りと比べられて評価されてきた。そのゲームでいつも上位にいたらあんまり気づかないかもしれないが、もしかしたら、それは本当にしたいことではないのかもしれない。すごいすごいと躍らさせられて、ちょっと得意になってやっているだけかもしれない。さらにそんなゲームで上手くいっていない人は劣等感の塊になる。でも、人の人生はそんなに単純に評価できるものではない。一人ひとり違う魂で、違う方法で違う色に輝くのだから、周りがどうこうというのは、もう全部無視してもいいくらいなのではないか。まあ、鋭い友人が周りに居れば、自分でも気づかなかったことを指摘してくれるかもだけど。一番大切なのは自分のハートと会話すること。だけど、忙しくて自分時間がないとそんな大事なことに気が回らない。ああ、今月のこれがあれが、あれもこれもまだ終わっていないと、生活上の”雑用”だけで毎日が終わってしまう。

 

自分の人生設計において、長期的なプランを組むのは本当に大事だと思う。今日その目標にはまだほど遠くても、それに向かって歩いているのならば露頭に迷う感も減少する。しかし、その長期的プランの中で、忘れてはいけないと思ったのは、自分の性質や得意不得意を真正面から観察してみて、等身大のプランも練りこんでみることだ。それまで何もトレーニングも努力も積んでこなかったのに、明日いきなりスターになれるわけではない。毎日のコツコツはなにをやるにしても役に立つ。しかし、目標を掲げるとき、自分が周りから見てこう見られたいとか、現実とは離れた憧れ、自分とは合っていない”理想”を思い浮かべるのは間違っている。若い頃にはよくある過ちである。

 

自分は若い頃はファッションも好きだったし服飾の学校にも行ったが、結局その道を追求することはなかった。今は趣味で服は作っている。その頃の自分を紐解いてみると、デザイン科には行っていたのだが、自分は無から生み出すクリエイタータイプではなかったこと、きっとすでにあるデザインをスタイリングしたり、世の好みを読み取ってビジネスサイドに関わるということのほうが向いていたと思う。しかし、服飾に関わるならばデザイナーしかいないと頭が固かったおかげで、結局何か違う気がして離れてしまった。自分はそういう時にアドバイスをくれる大人のメンターには会えなかった。また、自分に向き合ってハートと対話する術も持ち合わせていなかった。これから大きくなっていく子供たちには、このハートと対話する重要さ、自分らしさを見つけるということをサポートできたらと思う。また自分の今後も、自分らしさを常に追求していきたいと思う。