浮き草のうえで

浮き草のうえで

綴っています

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君が離れていって夢を見るようになった
もう出会うことはないって思っていたのに
夜になると会えるなんて
あの時のすれ違いは
まるでなかったかのように

曖昧な手のぬくもりだけで
とても嬉しかった
曖昧な笑顔だったけど
夢なんて思えなかった
だから僕は一握の砂に思いを込めた

君が去っていって手紙を書くようになった
信号のやり取りに時間を割きたくなくなった
ゆっくりと手紙を書いた
今まで言えなかったか言葉たちが
形にならないまま未だに悶えている
ちょうど君の面影をさがすかのよう

曖昧な手のぬくもりだけで
とても嬉しかった
曖昧な笑顔だったけど
夢なんて思えなかった
邯鄲の夢を思い出すこともなく
いつも一緒にいたら
ちょっとしたケンカがあるのって
ふつうのこと
そんな時つい「嫌い」って言ってしまう。

嫌いって言葉は簡単に使っちゃいけない
本当は好きなんて、都合がよすぎるわ。
本当に好きならどんなにケンカしても
ストレートに好きっていうの。
女の強さはここにあるのよ。

いつもと違ってちょっと大きなケンカになったら
とても辛いことよね。
すべてを投げ出したくなってしまう。
そんなとき、「別れる」って言いがち。

でも別れるなんて、軽々しくいうもんじゃない。
本当は別れたくないなんてどうせいうんでしょう。
相手の気持ちを試したって自分の気持ちは伝わらないのよ。
ケンカしたときほど、強く抱きしめて泣きながら言うの。
とても好きなんだって。
これができるのが女の魅力なんだから。

目の前の人が好きなら今すぐに伝えるべき
あなたの本当の好きを。
だって嘘をついてる場合じゃない。
あなたもわたしも消えてしまうんだから。
今日の彼にはもう伝えられない。
明日の彼は今日の彼じゃない。
今の彼に精一杯伝えとかなきゃ。
明日の彼に会えなくなる日が来るってことを忘れてるんだから。


あなたを守るための言葉が刃をもつ
私はあなたを守りたくて
あなたを失うのです

西から登る太陽は
傾きを変えながら地平線に沈む
少しずつ変わっていくあなたの笑顔が
ぼくの言葉で闇に沈む

あなたは私の気持ちを知っている
でもずっと理解はできないだろう
あなたは命を差し出していた
わたしはあなたの命に傷をつけた
何度も何度も傷を入れた

あなたを守るための言葉が刃をもつ
私はあなたを守りたくて
あなたを失うのです。

桜の季節に見上げる横顔が
太陽のせいではっきり見えない
あなたの顔が微笑むたびに
あなたに似合う季節の訪れを想う。

このまま眺めていたい
このまま止まってしまえ。
桜の花びらはあなたの周りで
そっと風に舞って踊っていた。


桜の季節に震える肩は
季節の変わり目の飽くなき証言
あれから長く時が経ったというのに
まだ少しも変わらない
あなたの肩のぬくもりが
あなたの優しさを思い出させる。

あのときのあなたが立ち止まっていたのは
わたしが前に進まなかったからなのかな。
桜の花びらたちは冷たい風にのって
それでもあなたをまわりを取り囲んでいた。


桜の季節に話すあなたの言葉が
今も私の中で反芻される
何かにぶつかりつづける花びらたちは
やわらかく優しく纏わり付く

言葉を選ぶあなたの姿も
まっすぐ見れない私の弱さも
風に舞え、散ってしまえ
あなたの横でわたしはずっと桜の花びらを見上げていた
桜の季節にわたしはずっと花びらを眺めていた
あなたへの想いは伝わらないまま

僕の隣で眠る君は
僕の想いが届かなかった寝顔
何故君は僕の隣で眠るのか
きっと眠っていない
ちょっと手を伸ばせば届いてしまうのに
僕の指は君に触れられない
君がここで崩れてしまわないように。

僕は本気になれなかった
君はそれに気づいている
伝えた本音の意味は
僕にもまだわかっていない。
曖昧なまま二人は今隣でぬむっている
それでも僕の指は君の寝顔に届かない。
曖昧なまま僕の指は届かない。

君は起きるとすぐにこの部屋を出ていくだろう
きっとそれは電車の時間
嘘じゃない
嘘じゃないけど、本当じゃない
君の寝顔に一度触れようか
でも僕は触れられない
君がここで崩れてしまわないように。
君が許した距離を失わないように。


明日の今頃はまだ

こんなつらい思いに

ぐるぐるされている


神が人間を理性的な存在として

作り上げる理性はこんなにも不愉快なもの


ぐるぐるにされたままの自分が少しだけ嫌になるけど

そんな気分を味わえることに少しだけ優越感


布団はまだ乱れたまま

横になったままで

空を眺める

明日の今頃はまだ。
君に論理的に好きだと伝えることはできるんだ。

でも君は僕の言葉をうけとらない

君は全く信じてくれない

そして僕はきっと嘘をついているのだと思う。


君を好きという気持ちを言葉の鎖でがちがちに固めて

君に投げつけているだけ。

跳ね返ってくるのは鈍いと音たち。


もっと素直に伝えられたらいいのかな。

君の体が一番ほしいって

そうしたら君はきっと僕の言葉をまっすぐうけとることができるはず

素直な気持ちを伝えるっていうのはこういうこと。


何も伝えられなかった僕は

君の去った部屋の残り香に

手に残る君の髪の匂いに

今日も縛られ続ける。
思い出のモノが捨てられないのは、

思い出すきっかけを失うから。

大事なのはモノじゃなくて思い出。

思い出せない思い出なんて、

はじめからなかったのと一緒でしょ?


今でもあなたがうつしたクセをわたしはやってしまう。

あなたは今でもわたしに仕返しをする。

でも、あなたのクセがあなたのクセだとわからなくなる日がいつかやってくるでしょう。

そんな日を待っていながら、その日が来るのを拒んでいる。


わたしは明日も同じクセを繰り返す。

思い出のモノが捨てられないのは。。









空を見上げると

空気が冷たくて

都会では星が見えないことに

いまようやく気付いた


目を細めると

星が見えた気がした

明かりがないそらなんて

しばらく気づかなかった

空はずっとあかるかったのかな


くらい夜のあかりは

不自然だという

自然なあかりなんて

まぶしすぎてみたくない

今は夜の明かりだけが

わたしの心を照らす

わたしの心を照らす

私の心を照らしてくれるのは

不自然なあかりだけ
僕に塗りたくれよ君のパラロイド
化石に眠る僕の心を
君のナイフで削ってくれよ

深く沈んだ時の重みで
淀んだ形を保ったまま
誰かの手が届く時間を
今もただ待ち続けていく

君の心が映って言った
その刹那に音が消えた
僕の思いが届かなくなる
深く深く沈んだまま

僕に塗りたくれよ君のパラロイド
化石に眠る僕の心を
君のナイフで削ってくれよ

とどまることを強いられた
誰もしらずに息をひそめた
何も知らない重工器具よ
時を刻んで終わりを告げろ

僕に塗りたくれよ君のパラロイド
化石に眠る僕の心を
君のナイフで削ってくれよ

君に塗りたくれよ僕のパラロイド
化石に眠る君の心に
僕のナイフはもう届かない