乗鞍岳(のりくらだけ)は北アルプス南部、長野県の松本と岐阜県の高山にまたがる剣ヶ峰を主峰とする山々の総称で、最高峰の剣ヶ峰は標高3026m、日本百名山一つです
夏には標高2615m地点までバスで上がれるので、最も登りやすい3000m級の山といわれることがあります
ちなみに日本には3000mを超える山は21座しかなく、登山初心者で登れるのはおそらく乗鞍だけ。ただし周りに何もないので雨風の影響は大きく、油断大敵です
三本滝からバスに乗り、位ケ原山荘までやってきました
山荘は軽食利用もできるので、登山ではない観光っぽい人もぼちぼちいて、雪山の雰囲気を楽しまれていました
私たちは宿泊者棟へ…寒いかな〜と心配でしたが、談話室にはこたつがあり、薪ストーブもたかれていました
8畳程度の部屋が数室あり、私たちはグループ一室を使わせていただくことができました
ここまでバスで上がれて、時間に余裕があったので、小屋の裏でアバランチ講習や改めてキックステップの練習をして過ごし…
夕食は鹿鍋でした…おいしかった
車が通っていることもあり、生野菜のサラダなどもあったし、大満足でした
さてアタック当日は5時に朝食、6時に出発予定…4時半過ぎに起きるともう外は明るく、5時の朝食に食堂に行くと、ご来光が見えました
空には雲一つなく、いい天気
さあ出発
まずはツボ足(アイゼンなし)で登り始めましたが、朝早く、雪がまだ固いので、30分ほど登って、傾斜が出てきたあたりからアイゼンを装着
アイゼン装着してGO!
このルートで天候がよければ日帰りでも登れる山なので、小屋泊の人は多くなく、静かな山登り…振り返ると雲海、山々が幻想的…
山荘の名前になっている位ケ原まで来ると、山頂がどーん!
振り返ると南アルプス、八ヶ岳、北アルプスを一望
北アルプス…槍ヶ岳までクッキリ
スタートが標高2355mだったので、700mと大した標高差ではないものの、冬の間、高山はせいぜい2000m前後、2月にアタックした権現岳の山頂こそ2715mでしたが、空気が薄い、やっぱり苦しい…
足を止めずに、深呼吸をしながら…
気温が高かったので足元の雪はかなり緩んでいて、ばっちりアイゼンはかかるものの、途中、トラバース(横移動)のところがちょっと怖くて、下を見ないでせっせせっせ
そんなこんなで…登頂!
山頂まで登ると、山の向こうの御嶽山が神々しく見えました
360度の大パノラマ!
どこもかしこも雲一つなく、真っ青な空!
サイコー
夏山と違ってルートが決まっていないので、下りは安全を確認しながら、登山ルートではない急坂をガッシガッシと…
広い雪山に一面、自分たちのトレース(足跡)しかない贅沢
小さな動物の足跡(テンみたいなのかな?)があって、こんなところまで登ってきてるんだな~なんて
無事、位ケ原山荘まで下山して、トマトジュースをいただきました…うっまー
今年1番を早くも更新!
雪上訓練以降、今年に入って6回目の雪山で、今シーズンの雪山は終了、いいシメとなりました
次も頑張ろう
【山行の記録】
・行動時間:休憩35分を含んで4時間55分
・水平移動距離:5.5キロ
・累積標高差:登り670m、下り669m
水:500mlテルモス、600mlナルゲン、600mlペットボトル→700mlと、テルモスでスープ分消費
行動食:パンスープ、ミニパン1
衣類:ミレーあみあみ、ファイントラックベース、コロンビア薄手パンツ、オーバーパンツ+オーバーJK、インナーグローブ、キャップ→ヘルメット
…暑すぎたらオーバーパンツ脱げる仕様
フリース持参
ほぼ終始ベースのみで行動、位ケ原の上の段でオーバーJKオン
アバランチ講習でもそうだったけど、残雪期は雪がベチャベチャでグローブが濡れやすいので注意
…アバランチ講習は冬用テムレスでよかった
小屋ではモンベル薄手メリノタイツ、ダウン上下をオン
風除けがオーバー一択だったので、月山の反省同様シャカシャカがあってもよかった
結局バスだったので、下山後のシャツが欲しかった…