某メーカー営業のSさん(男性・30代後半・独身)は、来る度に
・彼女が出来た
・彼女と別れた
と、報告してくる
「ジムインさん。価値観が違うってなんですか?価値観が違うから別れたいって言われたんですよ」
「んー、なんだろう??カップアイスの蓋舐める?舐めない?ラーメンのスープ飲み干す?残す?ポテトチップス食べた時、指舐める?舐めない?たけのこの里?きのこの山?セリーグ?パリーグ?SnowMan?SixTONES?みたいなことでしょうか?」
「ちょっ!一気に言うのやめてくださいよ~」
「家族でさえ価値観違うと思うんですけど」
「ですよね!価値観の違いとか言われても!!」
「相手の方は、おいくつくらいの??」
「21っすね!」
「あー…」
以外の言葉が出てこない
「最初は、向こうからガンガンきたんですよ」
「ほー」
「あまりにも年が離れてるからやめた方が良いよって言ったんですよ。それでも、向こうが気にしない、気にならないって言ったんですよ」
「なるほどー」
早く時間が経てばいい…
この話題が早く終わればいい…
「だんだん、忙しい忙しいって言う頻度が高くなってって、連絡しても無視されるようになってー」
セオリー通りじゃないか…
「因みに、あのー、どちらでお知り合いになったんですか?」
「ツレがやってる居酒屋です」
「あー…」もう一声!!「へぇー…」
以外、出てこないって!!!
「それにしても、ひどくないですか?ジムインさん。事故ですわ。これ、事故ですよ!」
「あのー、どういう未来を思い描いていたんですか?」
「え?」
「どうなっていたら事故ではなかったんでしょうか?あ!別に責めているわけでなく、純粋に疑問に思ったので…」
「そうっすねぇー。ゴールはやっぱり結婚っすよねー!?」
「結婚を目標にしているなら、そうだと思います」
「でもなんかー、家族のために働いて贅沢もできず、少ない小遣いでやりくりしてってのを聞くと気持ちが萎えちゃうんですよねー」
「ほほー」
「ジムインさん。結婚して後悔してないんですか?」
「全くしてないってことはないですけど、思い悩むほどの後悔はないですよ」
「なんとか、結婚にこぎつけたいとは思ってるんすけどねぇー。難しいっすよねー」
「そうかもしれませんねー」
君、施工不良の謝罪に来たんじゃなかったっけ?