我らが少女A  著:高村薫

高村薫の合田刑事シリーズです。
舞台が私には懐かしい場所が出てくるので目を閉じても光景が浮かびます。
殺人事件から12年前の事件に繋がり、登場人物の心理描写が描かれています。
ADHDの見ている世界や幸せそうな家族の不幸せの現実であったりと人はそれぞれ抱えているものがあり、どこまでいっても人は見たいものだけを見ているので見たけれどわからないこともある。

題名の我らが少女A、我らではなく我らである所も意味があると思われます。
合田さんと加納さんの関係性はいつも同じでほっとします。