多くの学校は夏休みに入り、お母様方にとっては悩ましい時期になりました。

塾に行く子も大勢おられるでしょうけれど、元気をもてあました子どもたちがそこらを徘徊します。

 

いえ、そこらを徘徊するなら良いのですが、家に引きこもってゲームばっかりされた日には、目についてたまりません。

東京文京区ではこうした子どもたちに救いの手を差し伸べるべく、スタンプラリーを企画しました。スタンプの対象は、同区に沢山ある空き家、廃屋15軒。

事前にそれぞれの家屋の玄関付近にスタンプを配置、子どもたちは廃屋を訪問、周囲を観察、レポートするとともにスタンプをもらう仕組みです。

廃屋のなかに迷い込んで迷子になったり、悪いやつに捕まっても困るので。位置情報発信器と非常アラームは必須アイテムです。

 

「スタンプラリーとは、スタンプのコンプリートに挑戦するだけではなく、スタンプラリーをきっかけに外に飛び出し、まだ見ぬ世界に出会う、そんな楽しみがあります。」(日本スタンプラリー協会) まさにこれが狙いですが、区内に沢山ある廃屋の現状掌握と空き家の有効活用が隠れた狙いでもあります。 

 

子どもたちの感想。

ー おっかなかったけどたのしかったです。

ー 縁の下もぐったりしてゴミだらけになっちゃたんで、ママに叱られた。

ー 庭の草がボウボウで、敵キャラがでてきそうですごく気味悪かった。でも全部行った。

ー 枇杷がなっているうちがあってね、食べたらおいしかった。

ー おしっこしたくなったんで、玄関でやっちゃった。

ー こんど、かくれんぼしよおっと。

ー 裏口のドアが壊れていたんで、中にはいったんだ。秘密基地にしようかな。

 

子どもたちによる調査結果を集計したところ、

普通で今でも住めそうな家4軒

窓やドアが破損している家屋2軒

明らかにゴミ屋敷と思われる家4軒

今にも朽ち果てそうな家3軒

野良猫がすみついている家1軒

中でヒトが死んでいた家1軒

 

区役所担当者談

・子どもの目線とすばしっこさを活かせ、貴重なデータを得ることができました。今後の空き家対策に活かしていきたいとおもいます。

・子どもたちに冒険の機会をあたえることができ、来年もやりたいと思います。

・もしかしたら観光資源になるのでは。人の家覗くの好きな人いるじゃないですか。

 

*****

タワゴトにお付き合いいただきありがとうございました。

明るいウソをモットーとしています。万一どなたかを傷つけるような内容があったらご指摘ください。

たまには旅行にいくようにしています。海外一人旅など記録を、「ついでにちょっと旅」に残していますのでよろしかったらご笑覧ください。