日本って良い国、人々はやさしいし。

平和が長く続いて、ある程度豊かになって少なくとも食うにはこまらない日本。だからお互いを思いやる社会、悪く言えば同調圧力が強くて窒息しそうな社会になっているとも言えます。

 

当然、若者中心にこれらに反抗する動きは一定程度あるわけで、古くはアンダーグラウンドとか、インディーズ、最近の言葉ではローカルシーン、サブカルチャー、音楽の世界ではオルタナティブ、ローファイ(Lo-fi)とか、そんな言葉であらわされるサブカル文化もある程度盛んではありますが、サブカル仲間どうしでは、仲間はずれになりたくないから(つくられた共通の)話題でもりあがる没個性の世界。人間、社会的動物ですからしかたないのですが。

 

これじゃ駄目だ。日本の成長がとまっている原因も、ここにある。

もっと個性を大切にし、他人の個性を尊重する社会にしようじゃないか、そういう呼びかけがされています。以下にその呼びかけを紹介します。

同調圧力の強い我ら日本人、そうだそうだ、個性だと叫び、国民一丸となって個性尊重プログラムに参加しはじめました。

 

まず、テレビは天気予報以外見ないようにしましょう。朝ドラや大河ドラマ、ワイドショーなんか論外ですよ。友人とその話題で盛り上がるなんての最低です。有名タレントの名前を知らなくってもいじめちゃいけませんよ。

もちろん雑誌や新聞もやめましょう。最近の記事は事実の「報道」ではなく、世論誘導ですから。

Youtubeなんかも、登録者の多いサイトは見るのやめましょう。偏った方向に引きづられるからです。TikTokなんて最悪ですよ、中国の魔手がおよんでいるなんて議論はともかくとして、大勢が同じ動画をみてたのしんでいるなんて気持ち悪いです。

Xやフェースブックなんかで、特定の人をフォローするのをやめましょう。WEBも閲覧するときは、下の方から見ることをこころがけましょう。

 

会議なんかで出される議案はまずは反対意見を考えたうえで、その諾否を判断するようにしましょう。発言するときは人と同じことは言わないようにしましょう、空気を読んでの発言は厳禁ですよ。ちょっとでも違和感を感じたら、その思いを口にしましょう。

道を歩いていて、どちらでも目的地につけるなら、皆が右に行ったら左にいきましょう。火事なんかで避難するときだって、大勢で出口に殺到したら助かる命も助からない、まよわず別の出口、場合によっては火のなかに飛び込めば活路があるかもしれません。

 

そうやって、表面は普通に社会生活をおくりながらも、心のなかでは引きこもって、個性を育てましょう。一億二千万人、全員ヲタクです。

そう、あの人変人だけど良い人よ、と言われるのが理想です。

 

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タワゴトにお付き合いいただきありがとうございました。

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たまには旅行にいくようにしています。海外一人旅など記録を、「ついでにちょっと旅」に残していますのでよろしかったらご笑覧ください。