2023年5月から新型コロナの分類がかわり、いわば正常化、訪日インバウンドや国内旅行はかなり回復してきたようですが、海外渡航は低調のままのようです。

 

日本政府観光局(JNTO)によると、2023年の年間の日本人出国者数(推計値)は962万人と前年の277万人からは大幅に回復していますが、コロナ前の2019年比では52.1%減で、半数に届いていません。

 

原因としては、ウクライナ戦争などもあり世界的に物価が高騰していることに加え、円安がすすみ、円の価値が大幅ダウンしたことがあげられ、欧米はもちろんのこと、かって「安い、安い」を連発していたアジア諸国に於いてでさえ、お金があっという間に消えていきます。

 

でも、それだけではないでしょう。

若者マーケティング機関『SHIBUYA109 lab.』(シブヤイチマルキューラボ)は、「Z世代の海外に関する意識調査」を実施、海外旅行、語学留学などについてZ世代(15~24歳)の学生410人の回答を得ています。

「海外旅行の予定があるか」の問に対して、コロナ禍以降「すでに行った」+「予定がある」は8.6%。予定がないだけでなく、「これからもずっと海外旅行には興味がないと思う」が48.8%にものぼっています。

海外に行きたくない理由では「経済的に厳しいから」27.0%、「治安に不安があるから」24.3%、「語学力に不安があるから」「漠然と不安があるから」各22.5%が上位だったそうです。

 

そりゃ、お金に余裕がないというのは仕方ないですが、お金がなくても工面していく、言葉がわからなくても、行くというのが若者じゃないですか。

 

しかも、旅行先として行きたい国を聞いたら、「ハワイ」37.3%、「フランス」30.7%、「イタリア」「アメリカ本州」各30.5%が上位だったそうで、まるで女性週刊誌の世界、なんちゅう軟弱さ。ほんとにもう。

 

給料が上がらないとか、若者を取り巻く環境は気の毒な状況にあるようですが、そうは言っても世界中の美味しいものが手に入るし、治安は良いし、そりゃ冒険冒してまで海外に行くモチベーションはない、甘やかされている内弁慶の子どもと同じですね。困ったことです.


もっと海外に目を向けさせ、たくましい青年を育てなければならない。外交上の、あるいは安全保障上の観点からも民間レベルの国際交流を促進させなければならない。こう考えた政府は、ODA予算の一部をそれらの国へ渡航する若者に支給することにしました。JICA海外協力隊のように義務もスキルも不要です。そのお金を現地で使い切ることだけが条件です。

 

 

ODAとは開発途上地域の開発のために支出される政府開発援助のことで、フィリピン、タイ、マレーシア、ベトナム、ミャンマー、パキスタン、インド、バングラディッシュ、スリランカなどのアジア地域に加え、エジプト、ブラジル、ペルー、タンザニア、ナイジェリアなどに提供されています。

 

どうです、まだ詳細は煮詰まっておらず、「若者」の定義が未定のままなので、どなたでも大丈夫です。定年退職後の「若者」でも大丈夫ですよ。例えばタイやベトナムでしたら、往復航空運賃は4万円前後でいけます。そしてODA資金でどんどん現地にお金を落としてやってください。

そして、未婚の方、現地で素敵なパートナーが見つかったら日本にお持ち帰りしてください。少子化対策にもなりますので。

 

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タワゴトにお付き合いいただきありがとうございました。

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たまには旅行にいくようにしています。海外一人旅など記録を、「ついでにちょっと旅」に残していますのでよろしかったらご笑覧ください。