先日、機長の飲酒のため、米国ダラスから羽田にむかう便を欠航したという話がありました。

 

羽田発米国ダラス行きJAL12便の機長が午後6時に到着後、市内のレストランでクルー7名で食事会を、次いで宿泊先のラウンジで2次会、機長の部屋でも5人で飲み続け、大声を出すなどしたので午前2時頃ホテルからの通報を受けた警察から注意を受けました。

社内規程で定めた時刻よりも前の飲酒であり、検査でもアルコールは検出されなかっので、ごめんなさいで済めばよかったのですが、酔って騒いだ様子がちょっとおかしく、ホテルからの通報でこれを知った日航は、心身の状態を確認する必要ありとし、2日後の羽田行きの11便の乗務を差し控えさせ、当便を欠航としたというものです。


JALが慎重な対応をした背景にはここ数年の間、立て続けで酒にまつわるトラブルをおこしているため。2018年12月にロンドンからの帰国便で、副操縦士がアルコール検査で現地基準の9倍超のアルコールが検出され、現地警察に逮捕、禁固刑をうけたということがありました。

また、翌19年10月にも成田発中部行の国内便の機長がアルコール検査で引っ掛かかり、交替せざるをえず出発が10分遅れたというトラブルがありました。ほかにも客室乗務員が機内で飲酒した例などもあったようで、業務改善命令などを出されている経緯があります。

 

今、JALの飲酒基準は乗務前12時間を禁止しているようで、2018年の事故直後はこれが24時間とかなり厳しいものでした。緊張の伴う仕事のあといっぱいやりたくなる気持ちはわかりますが、大勢の命を預かる身ですから、仕方ないですね。

 

観光バスの業界では、もっと厳しくて、宿泊先での飲酒は一切禁止のようです。乗客の数は航空機より少ないとは言え、広い空を自動運転する航空機より、ある意味リスクが高いわけで、これも仕方ないでしょう。

 

と、ここまで人ごとみたいに書いてきましたが、一般の車を運転するときも、飲酒事故だけはおこせません。

流石にまともな人なら「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」を励行していると思いますが、問題は二日酔い。飲んだら飲むなと言いながら、一晩寝たら良いというわけでなく、アルコールが残っていたらアウト。ドライブ旅行をするとき、いつもこれが気になります。

少し調べてみました。

 

◯ 道交法違反レベルは

呼気中0.15ml以上(血中アルコール濃度0.3mlに換算される)を酒気帯び運転とし免停、0.25以上だと免許取り消し

0.15ml未満でも違反とならないだけで、酒気帯びには違いありませんので運転すべきではありませんが)

 

◯ 酒での換算

・呼気中0.15mは血中アルコール濃度換算0.3mg(0.03%)に相当。

・純アルコール20gを含む酒量をアルコール1単位とし、飲んだ時の血中アルコール濃度は0.2mg/mL~0.4ml/mLになる。

・1単位の目安は、5%のビール、缶酎ハイなら500mlの中瓶、15%の日本酒、ワインなら180ml、43%のウィスキーなら60mlのダブル1杯となる。

 (酒の量mlxアルコール度数%)÷100x比重0.8=アルコール量

 

従って、ビールロング缶なら違反になるかならないかということになります。

でも少量でも運転に悪影響を及ぼすし、飲んだらもっと飲みたくなるので、絶対やめておきましょう。

 

◯ アルコール分解にかかる標準時間

純アルコール量g÷(体重kg×0.1)=アルコール処理にかかる時間 

すなわち日本酒3合を70kgの私が飲むと、(22gx3)÷(70kgx0.1)=9.2時間かかるというわけです。1単位あたり3時間ちょっとということになりますが、ただしこれは、酒に弱くない成人男子の場合だとか。また、睡眠中は分解能力が低下するという研究結果もありますのでコンサーバティブにみて1単位4時間ではみておいたほうが安全す。   

 

(ここまでは、ホントの話)

 

で、いつも思うんですが、22時まで3合飲んでいても、朝7時に朝食を食べて、スタートするならギリギリセーフ。

でも盛り上がってしまったら、24時まで飲みますよね。

そういうときはこう考えます。飲み始めたのが18時からだから、飲みながら分解しているわけで、セーフなんではないか。 どうでしょう、間違っていますか。それとも、やはり安全第一で飲み終わった時刻+アルコール1単位あたり4時間ですかね。

 

ドライブ旅行で宿につき、一風呂浴びたあと友人と酌み交わすのって最高ですよね。なんとか安心して飲める方法はないでしょうか。

ということで、アルコール検知機能のついた最新式のスマートウォッチをつけることにしました。

これをつけていると、運転前にチェックできるだけでなく、飲酒中も計測することができます。

アルコール濃度がたかまるにつれ、ピピッとかアラーム音がなり、画面には分解まであと◯◯時間と表示がされます。

 

17時、宿にチェックイン、とりあえずビールコップ一杯200mlづつ飲んで風呂へ。数値を見ると血中アルコール濃度0.1mg、分解に60分 よっしゃ、ゆっくり風呂に入ってあがってきたらゼロカウント。早速風呂上がりに一缶、食事は日本酒が合いそう、早速冷酒1本。時計がピピッと鳴る。みたら0.35mg、6時間だと。部屋に帰って、隠し持ったワインを冷蔵庫から取り出した部屋のみスタート。この頃になると、時計の存在は遥か彼方。おおいに楽しく盛り上がりました。

翌日見たら無情にもまだ残っていました。安全第一、出発を遅らせるしかない。

 

そういう反省を経て、新しい手法を発見しました。

言え、アルコール分解を早める食べ物、薬なんてありません。少なくとも科学的根拠のあるものはありません。仲間に、酒飲めないけど運転が好きという男がいまして、彼を誘うことにしたのです。

これ最高ですよ。途中、ワイナリーや酒造によって試飲するなんてこともできるし、割り勘で勝てるし。いえ、流石に割り勘はしませんけど。

 

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タワゴトにお付き合いいただきありがとうございました。

明るいウソをモットーとしています。万一どなたかを傷つけるような内容があったらご指摘ください。

たまには旅行にいくようにしています。海外一人旅など記録を、「ついでにちょっと旅」に残していますのでよろしかったらご笑覧ください。