そんな人生を送りなさい
あなたが生まれたとき、あなたは泣いて、周りの人たちは笑っていたでしょう。
だから、あなたが死ぬときは、あなたは笑っていて、周りの人たちは泣いている。

そんな人生を送りなさい。
これはアメリカ先住民、つまりかつて「インディアン」と呼ばれた人たちに伝わる言葉です。
イギリスから「開拓者と名乗る侵略者」がやってくる前。
アメリカの先住民の人たちは、大自然の中で、その大自然と共存していきてきました。

そのためかどうか、人生を達観した名言をたくさん残しています。

以前にテレビの企画で、SMAPの木村拓哉が、今も自然の中で暮らす先住民の男性と、何日か生活を共にするという企画がありました。

はじめて会った時、その先住民の男性はキムタクにこう聞きます。

「おまえは男か?」

髪の長い自分の容姿を見てそう聞かれたと思ったキムタクは、一瞬、けげんな顔をしながら、容易に「男ですよ」と答えます。

その答えに対して、先住民の男性はこう聞き返すのです。

「本当に男か?おまえは自分を男だと言い切れるのか?」

彼は性別を聞いたのではなく、「お前は(漢(おとこ))か?」と聞いていたのです。

質問の真意を悟って「ぐっ」と言葉に詰まるキムタク。

一瞬にしてこの先住民の男性に惚れ込んでしまいます。

すぐにすべてを理解して言葉に詰まったキムタクもカッコよかった。

50歳のおちゃんインディアンが、キムタクよりかっこよく見えた瞬間です。

「アメリカ先住民」と聞くと、私はいつもこのシーンを思い出します。

だから、彼らに対するイメージは「誇り高くて、カッコイイ」なのです。

冒頭の言葉は、そんな彼らに伝わる言葉です。

「死ぬときに、あなたは笑っていて、周りの人たちは泣いている」

これってある意味、理想の人生です。

大好きなあなたのと別れを惜しんで泣いている人たち。

そして悔いのない人生を過ごして、笑って死んでいくあなた。

最後の時に笑って死ねる人生・・・・

理想の人生になるように、日々、一生懸命生きたいですね。