これから、お話するのは私の友人の電器屋さんに起った本当のお話です。

 

 

 

今年の3月のある寒い朝

 

早朝、まだ暗い中で店の電話が鳴りました。

 

「冷蔵庫が水漏れ、おもらししたから早く来て!」

 

電話の主は、近所に住むお客さんのAさんでした。

Aさんは、奥さんと二人暮らしで高齢者でした。

 

 

 

そんなAさんの電話を受けて

友人は「冷蔵庫の水漏れか。それならドレイン(排水管)の詰まりか、凍り付きか」と故障内容を頭の中で思い巡らしていました。

 

 

彼は、50年以上も電器店をやっているので冷蔵庫の水漏れは

いやと言うほど経験。

すぐに原因のいくつかを頭に描く事ができます。

 

 

そんな思い巡らしてAさん宅に到着。

 

早速、問題の冷蔵庫の前に行くと すでに水漏れは拭き取ってあって

その痕跡はありません。

 

 

とりあえず、故障の状況を見ようと冷蔵庫を引き出し、後ろのパネルを外し

第一原因として考えられる、霜取りの水が凍って排水のパイプに詰ることを想定して、持参した器具で詰まりの原因を解かすことを試みますが、凍っているような感触はなく原因がはっきりしません。

第一日目は、それで様子を見て頂く様に説明して帰宅しました。

 

 

すると、すぐ次の日の朝、またAさんから電話あり

また、「同じ様に水漏れが・・・」 とのこと。

 

 

早々に、駆け付けて冷蔵庫の様子を見ることに。

やはり、前回を同じ場所「正面左前足」との指摘があり

 

 

扉を開けて、中の様子を確認すると水が漏れ溢れた様子は無い。

ただ庫内の水は拭き取ってある場合が多いので判断出来ない。

 

今度は、冷却部を分解して見ても氷の塊はありませんでした。

そこで下の解凍時の水の受け部分を確認すると、覆っていたアルミ箔が捲れていた(これが原因ではない)が取敢えず手直し分解していたものを組み立て又、様子を見て頂くことにしました。

第二回目訪問。

 

 

 

二日ほどしてAさんから又、電話ありました。

 

 

第三回目の訪問です。

今度は、メーカーに依頼し修理担当者と同行することになりました。

 

メーカー担当者も、冷蔵庫内を分解しドレイン排水受けに水を流しっ込んで確認

していましたが、水漏れはありません。

担当者いわくこれで「水が漏れるなら水受けの下か、分解出来な内部の問題であろう」と言って決定的な判断は出来ず帰りました。

 

 

 

すると早々に、またまた水漏れの電話がAさんからありました。

 

 

四回目の訪問です。 その折

これでは、対応出来ないし冷蔵庫も17年も使用されているので

買い替えて頂くことになったそうです。

 

 

 

 

数日経って新しい冷蔵庫が入荷

古い冷蔵庫を引き取り新しいモノを設置して帰りました。

 

やれやれ、これで水漏れの問題は無くなると”ホッと”一安心の友人

 

 

と思ったのもつかの間・・・・新しい冷蔵庫を設置した次の日

 

又Aさんから「また、漏れている・・・・」 との電話が

 

 

友人は、もう頭が真っ白「なぜ???」

 

しかし、冷静になって考えると新品のしかも納めたばかりの冷蔵庫に

大量の霜が付着して水が漏れる筈がない。

 

 

そこで、今度はハッキリと断言したそうです。

「それは冷蔵庫からでは有りません。何か他に原因があるのでは?」

 

 

Aさんは、それではという事で住宅の設計会社に連絡し対応してもらう

ことになりました。

 

 

 

 

 

 

 

さて、皆様  

 

今回の冷蔵庫の水漏れ「原因」はなんだと思われますが?

ひとつ推理してみて下さい。

 

 

 

答えは、下の写真の後に

 

 

 

 

住宅の設計会社に連絡にしようとして、よくよく考えられたAさん

ふと思い立ったのが、愛犬でした。

 

 

 

実は、水漏れと思っていたのは愛犬の粗相だったのです。

 

 

修理の第一報を入れられた時ふと漏らされた「おもらし」これが

正解でした。 ズバリ原因は愛犬だったんです。

 

 

度重なる愛犬の粗相 

でも冷蔵庫がらの水漏れという先入観が先にたち気が付かなかったようです。

 

 

 

と言うことで、今日は「とんだ怖いお話」でした。

 

 

 

 

 

 

今日もご覧頂きありがとうございました。