昨年作ったオーディオ機器の中で最も時間が掛かったのが
『橋絡T型アッテネーター』(定インピーダンスアッテネーター)でした。
※オーディオ機器の製作に興味のない方は、まったく面白くないと思いますのでパスして下さい。
オーディオ機器の中で音質に大きな影響を与えるものはスピーカーだと考えますが、アンプもそのウエイトは高いと思います。
アンプも様々でどれがどうと言うだけの経験も見識もありませんが、使ってみて如実に感じるのが音量を絞った時の左右バランスのズレです。
私のリスニング環境は、6畳の広さしかなくその中で、生活していますので結構な物に溢れ容積的にもかなりの制約を受けけています。その中で深夜にも音楽を聴くとなるとかなり音量を絞らないといけません。
音量ボリュームを下げると左右の音量が違ってくる、昔のオーディオアンプには、バランスボリュームが有りましたが今は殆ど無いのでは。
そんなことで、音量を絞っても左右のバランスがしっかり取れるものが作りたい。
これが、アッテネーターを作るきっかけです。
アッテネーターにも、T型、π型など様々ものがありますが、オーディオで自作するとなると接点数の制約もあり、なるべく簡単なものが良いですよね。
そこで、今回は、切替の接点数が少なくなる、橋絡T型を作ることにします。
このアッテネーター製作には、「Ayumi's Lab.」さんのHPを参考にさせて頂きました。
橋絡T型の実際の回路を下に表示します。
これは、方チャンネルだけですので、ステレオとなると同じものが2つ必要です。
<説明>
真ん中の50KΩの抵抗が入出力から見たインピーダンスになります。ここの抵抗が600Ωになれば、600Ωの入出力インピーダンスを持ったアッテネーターということです。
スイッチの番号1~nが減衰量を決定する抵抗値を選択することになります。
・①の時、上のスイッチがショートで下のスイッチはオープンですから
回路は50K×2をパスして信号が伝わりますので減衰量はOとなります。
・丸nの時 上のスイッチはオープン 下のスイッチがショートですから
回路は50Kと50Kの中間でショートとなり出力の信号は0となりますので
減衰量な∞です。
実際に製作するとなると、減衰量は-60dBは必要ですが
希望する入出力インピーダンスの大きさによって製作の為に選ぶことの出来る抵抗パーツがアマチュアには限りがあります。
今回入出力インピーダンスを10KΩとすると、-40dB位までが入手可能でしたので
回路を2つに分けて まず前段で-20dB落とす回路を作り、後段で-40dBを落とす回路を作ることにします。
次に、今日説明するスイッチです。
先の回路図を見ると方チャンネルで2つスイッチ回路が必要です。 ステレオで4つのスイッチ回路となります。 接点数は、どんな減衰量でステップ(数)をとっていくかです。
ここで問題。
一般的に市販されているクリック付きのボリュームとみると、小音量の時の減衰量の幅は大きく(接点数が少なく)、大音量になるほど細かく減衰する(接点数が多い)ようになっています。
私の必要は、小音量での細い減衰量です。 ですから、-40dBまでを2dBのステップで落としていけば、消音量にも音量に問題なく対応できます。
とすると、20接点は必要となります。
ですから、切替スイッチの選択としては、4回路20接点以上(最低22接点必要)となります。
ネット上で色々調べますと、その要求を満たすためには、結構なお値段となりなす。
そこで、我がオーディオ仲間の友人に話をしてみますと、なんとそれらしいスイッチを頂けるということになりました。 (感謝!!)
それが、上の写真の東京光音電波の4段4回路11接点のロータリースイッチです。
正面から見るとこんな構造です。 なんと1967年10月の製造
このスイッチにはストッパーがなくグルグル回る構造、しかも歯車の数は11個
11接点
更に、横から見ると接点の状態が良くわかります。接点数を数えると22あります。
改造ですが、まずギアをシャフトから抜く必要があります。
シャフトを貫通しているピンをそれと同径(1.6角レンチ)で金槌で打ち込みハスしていきます。
ギア部分が外れました。
その時注意するのが、ギアのロックをしているベアリングが飛んでいきますので
注意が必要です。
ギアを固定し歯と歯の間に歯を作る作業です。
私の場合、まず中間にある程度の穴を掘ります。
写真では、金切用の糸鋸を使って筋目をいれています。
さらに△やすりでV字型に成形しました。
次に、回転を止めるピンを立てるための1.6mmの下穴をあけます。
次に2mmのタップを立てます。
これが、ギアを取り付け、もとの状態にした写真です。
新しくギアの部分に回転止めの2mmビスが見えます。
このギアの下の本体側の状態が見えませんが、固定用のピンの厚さを調整しないと
最後の接点がショート状態となり使えなくなります。
残念ならがら、その調整が面倒で途中放棄。そのため接点は21となりました。
そして、本体側も少し細工を
全体の抵抗を半田付けする必要がある為、1.6mmの銅線でリングを作り取付ます。
これで、一応スイッチとして出来上がりです。
このスイッチに抵抗を取り付けていきます。
※今回の東京光音電波のロータリースイッチは、オーディオ仲間のK.Hさんから頂きましが、改造についても細かい指導をしていただきました。 ありがとうございました。














