2018年も残り少なくなりました。

 

そんな中、オーディオ仲間から悲しい訃報が入りました。

 

それは

12月13日に真空管アンプの製作で有名な”佐久間 駿(さくま すすむ)さん”がお亡くなりになったと言うこどでした。

 

佐久間先生(勝手に呼ばせて頂いております)とはずいぶんと長い付き合い(これもこちらの片思いです)。

 

今からほぼ20年前、1999年に先生の営んでおられたレストランを訪ねた事が有ります。

 

8月の暑い日、千葉県館山を訪れました。 (その時のJR館山駅)

 

駅からさほど遠くない場所にレストラン”コンコルド”はありました。

 

佐久間先生の製作されたアンプが所狭しと並べてありました。

 

カウンターの中に置かれたアンプで実際にレコードを聴かせて頂きました。

(写真は、カメラの性能が良くなく少し暗い中で、写りが良くありません)

 

これがその時の先生の写真です。

今思えば、20年経ってもそんなにお変わりではないですね。

レストランの中は、お昼時を過ぎて幸いにも客は私一人。、

そもそも、なぜ先生に合いに来たのか?

 

その当時は、オーディオは、昔から好きでしたが、アンプの製作をする時間もなく興味がると言うだけでした。

そんな中で、先生の著書「直熱管アンプの世界/失われた音を求めて」を購入、その回路を見ると

学生の頃、自作した真空管アンプと回路が違い、先生の製作アンプは

  1)電圧増幅回路と電力増幅回路の結合は、トランス結合

    昔学んだ回路では、トランス結合は周波数特性が悪いからCR結合や直結がよい。

    と思っていた。

  2)NFB(負帰還)を掛けない。

    これも、周波数特性ほか、ダンピングを改善する為にもスピーカーから初段へは

    NFBを掛けるというのが定説。

  3)電圧増幅に出力段と同じ球を使うことが多い

    どうして出力管を電圧増幅に使うのか??

などなど、疑問がたくさんあり「私の学習した理論に抵抗するような、アンプはどんな音がするのだろう」というのが、「コンコルド」を訪ねた理由でした。

 

しかし、先生にアポを取って訪ねた訳でもなく一元客としてレストランを訪ねた私は、緊張のあまり上の様な疑問点をお聴きすることなく何曲かレコードを聴かせて頂き、先生手作りのハンバーグ定食を食べて帰ってしまいした。

 持って行った先生の著書にサインをもらって。

 

  

その時、どんなアンプを聴いたのかまったく覚えておりませんが、その時の音はただこんなもんか?というような感想しがありませんでした。

それは、じっくりと聴かなかったのと、先生のシステムはモノラルでこれまで聴いていたステレオの音の広がりが無かったことが原因かもしれません。

 

 

その後、7~8年ほど経って深夜の仕事をしている時、NHKラジオの「ラジオ深夜便」とう番組がありますが、この番組に出演され自作アンプの音を又聴く機会がありました。 

その時先生は、アンプの製作は特性ではない。と言われ製作されるアンプは周波数特性とか、歪とかアンプの特性を測ることはしない。計測器もテスターで電圧をチェックするだけとのこと。 アンプは、その楽曲の魂をいかに伝えるかだから、楽曲ごとのアンプを作るというような事を言われました。

実際に先生のアンプから出る再生音が、ラジオ(AMのカーラジオ)から出て来ると、車を停め聴きこんでしまいました。

直接お会いして、聴いた時にはわからなかった音楽の心を伝える様なメロディーが聴こえていました。

 

それ以来、アンプに関して考え方が変わり自分で聴いて良い心に訴え掛ける音を目指すことが大切な事になりました。

 

その後、毎年東京で開催される「真空管オーディオフェア」に参加するようになりました。

そして、先生にお会いするのを楽しみに。

2007年

 

 

 

 

この時も、サインを頂きました。

10年ほど前に、「コンコルド」を訪ねがこともお伝えしながら・・・・

  

 

2015年

この時は人が多く、話しかけることは出来ませんでした。

 

 

2016年

この時もお話しすることは、出来ませんでしたが少しお痩せになっている様子

 

 

そして、先生の製作されたアンプの数々。

 

 

 

 

 

先生が残された言葉の中に「音楽は哀愁とエナジーがなければ」といのがあります。

その哀愁とエナジーが詰まった音源を「感情たっぷりにそしてエネルギーッシュ」に伝えることが出来るアンプ。

それが佐久間式のアンプなのだと思います。

 

先生お疲れ様でした。 ゆっくりとお休みください。