さて、今回は途中で終わっていた多角形スピーカーの製作の続きです。

早いとこ済ませないと、年を越してしまいそうです。

 

組み上がった箱ですが、今回はお手本となったメーカーの指定通り「シェラックニス」で塗装をします。

 

[シェラックニス]

  インド、タイなどの東南アジアなどで樹木に集団で寄生する「ラックガイガラムシ」が体表から分泌する「虫体被覆物」から取り出した樹脂。

     生成された素材はこんな形状  (ウキペディアより)

 

 

      ラックカイガラ虫が集団で枝に寄生している様子 (大阪市立科学館HPより)       

 

 分泌物「虫体被覆物」が固まった「ステックラック」 これを抽出精製して上の写真のシェラックを作る。(工藝素材研究所HPより)

 

完全に天然素材で塗料やチョコレートなどの食品のコーティングに用いられる。

かってのSPレコード盤の材料にもなっていた。

 

さて、前置きが長くなりましたが、面白い素材ですよね。

虫の出す分泌物が材料なんですね。  あのバイオリンの名器ストラディヴァリウスやグァルリ・デル・ジェスにも塗られていたとのこと。しかしこのセラックニスでは音の変化はない様ですが・・・

 

実際に今回塗るニスは、カンペハビオより販売されているものです。 ホームセンターを何軒か廻りさがしました。

300mlで1700円ほど。 色は薄い黄色です。

塗装する前に、木の表面を240番程度のヤスリで仕上げておきますが、今回使用したシナ合板はあまり磨きすぎると下の板が出ておかしくなりますので軽くさっとすませました。

塗りは、刷毛で。

結構粘性がありますが薄めずに塗りました。 乾燥が早い(20度で30分、冬場で1時間)のと、油性系のニスと違い臭いが余り気にならないと思います。(人によって違いがありますが)

 

一度に厚く塗ると、垂れてしまいますので平面に塗り、少しずつ時間おき、周囲を塗っていきます。

全体を塗りわったら、1時間程度乾燥させ、320~400番程度のヤスリで軽く表面を磨きます。(強く磨くと塗装が剥げます)

表面の細かいデコボコが取れて、きれいになります。

 

その後、再度塗ります。 そして、軽くやすりで仕上げます。

2度塗しましたが、艶をだそうとすれば更に上塗りしたほうが良いようです。

 

柔らかったシナ合板の表面ですが、このシェラックニスを塗ることにより、堅くなっていかにも響が良くなるように感じます。

 

1日は、乾燥させてからユニットを取り付けます。

 

とりあえず、今回取り付けたユニットは雑誌Stereo 2016年8月号の付録フォステックスの8cmアルミコーン『M800』です。

 

フォステックス初のアルミニュームコーンはこんな感じです。

   

 

   

 

結構大きなマグネットが付いています。但し、金額的な制約がありますのでどこかにしわ寄せがきますが、今回は

フレームに使用している鋼材の厚みが結構薄くそして、強度を増す為の折り返しありません。

これは、バッフル板に取付する時ビスで締め付け過ぎると簡単に曲がってしまいます。

 

ちなみに同じフォステックスの8cmの正規市販品FE83Enを測ってみますと、0.8mmで0.2mmほど差があります。

そして、強度を増す為の折り返しの縁もありますので締め付けには強いです。

 

しかし、これをいってもしょうがないのですが・・・ 何分コストが安い!!

さて、出て来る音ですが、

非常に輪郭がハッキリしていていますが、きつい感じはなく爽やかな感じです。 

もちろん低域は望めませんが、箱の振動もあるせいかそここそ出ており疲れさせません。

 

塗装の乾燥も完全でない状態で聴き始めましてので、初めは箱のビリ付のような音も出て

おりましたが、何日か聴き込むうちにそれも治まりいい感じです。

 

能率は、82.5dB/W(1m)ですがそれを感じさせないほどよく歌います。

 

この箱は、元々フィンランドパーチで製作されていてそれでハリのある前にでてくる音でした。

今回はシナべニアでの模倣となりましたば、セラックニスがシナ合板の柔らかさをとり堅くなったために同じ音の傾向となったのでしょう。

 

ます、この多角形型のスピーカーとしては成功ではないかと思います。