「新年 明けましておめでとうございます。」
昨年は、途中よりブログのアップを怠ってしまいました。
今年は、出来るだけ身の回りの事も含め、滞らず出来ればと思っています。 ・・・・が
さて、
昨年暮れに、オーディオ仲間の先輩宅にお邪魔し、真空管、コンデンサーの測定等
色々と勉強させていただきました。
真空管については、特に(KMQ-60の球に)ついて、すでにアップいたしましたが
コンデンサーの測定については、まだでしたのでここで内容をアップしておきたいと思います。
真空管オーディオアンプの製作で使用するコンデンサーも様々なものがありますが、
私はその特徴を、中々理解していません。
今回、そのコンデンサーについて詳細に測定を通して教えて頂きました。
まず、最有力は、真空管アンプを製作する人ならほとんどの人が
知っていると言う こちらのコンデンサー (残念ながら私は知りませんでした。(≧∇≦)
アメリカ製 「WEST-CAP」 のハーメッチクシールタイプオイルコンデンサー
ここで、まず「ハーメッチクシール」とう言葉が出てきましたが
「ハーメッチクシール(完全密閉)」
この技術は、外気を完全に遮断する気密密封構造のことで、電子部品(この場合は、充填したオイルを空気中の湿気や埃、熱などから保護するガラスや、セラミック、金属などで封印することなんだそうです。
WEST-CAP(アメリカ:サンフェルナンド電機のコンデンサー製造部門)が、製造していましたが、現在は無くその技術を
アリゾナキャパシターズ(サボテンのマーク)が引き継ぎ製造しているとのこと。
オイルコンデンサーといえば、すぐPCBが気になりますが、この会社のものは、その地域で
生産される針葉樹のクラフトペーパーを、真鍮製の円筒管に詰めノンPCBオイルを充填させ両端をガラス密封した構造になっています。
確かに、上の写真をみるとそのトレードマークのサボテンが真鍮のボビンに印刷されているのがわかります。
しかし、値段は高価で
アリゾナキャパシターズの物でも0.47μ600V あたりで5,000円程度の値段が付いています。
音質的には、中域に厚みがあり、抜けの良い音質になるとのこと。
さて、上の写真のWEST-CAPのコンデンサーですが、
マルチメーターで測定すると
0.15μF 300V・DC が 容量 0.134μF (誘電正接tanδ)=0.005
ここで、また出て来たのが
「誘電正接 tanδ(タンゼントデルタ)」です。
簡単にいえば、コンデンサー内で起こる損失。(この値が少ないほど良いコンデンサー)
コンデンサーの電極の抵抗成分や電極間の漏れ電流、誘電体の熱振動でおこる抵抗などの損失を寄生抵抗Rpとして表し、コンデンサーCに並列に加わる様にあらわされる。
コンデンサーに流れる電流Ic(90°位相進み)と寄生抵抗に流れる電流Ir(位相0°)の合成電流で表される。
Ir/Ic=1/ωCRp=tanδ と表し このことを誘電正接 δは損失角という
(Wikipediaより)
文章で読むと、良くわかりませんが、ベクトル図で理解すれば簡単なようです。
さて、言葉の説明が長くなりましたが、
このWEAT-SAP のハーメッチクシールオイルコンデンサーは容量で言えば
表示の11%誤差ですが、tanδは0.005と優秀です。
続いて、Shizuki(指月電機製作所)のTME型メタライズドフィルムコンデンサー
このコンデンサーは、自己回復性(セルフ・ヒーリング)を備えた高信頼性で
構造的には、無誘導の構造になっています。
黄色いパッケージの 0.56μ630V このコンデンサーの値は?
569.6nF=0.569μF 1.6%の誤差 しかもtanδ=0.004 と優秀でした。
この、自己回復性は通信機関連に使用する場合特に重要で、このフィルコンデンサーは、
フィルムに問題があったり、過電圧が加わったりして絶縁破壊を起こした時に、瞬時に周囲の蒸着膜が酸化されて絶縁状態を回復する機能(セルフ・ヒーリング)に優れています。
とりあえず、今日は、この二つのコンデンサーの紹介でした。
次回また、この続きをご紹介します。



