雑誌「Stereo」の付録 SCANSPEAK の5cmフルレンジユニット用のエンクロージャーを作ります。


今回は、机上のパソコン用スピーカーということで、製作します。


皆さん、このユニットで色々と面白いスピーカーを製作しておられますが、


ニアフィールド用(机の上)で、なるべく小型に作り、音も当然なるべく良くしたいとなると

無難な、バスレフになるか?




 しばらく、面倒な計算式の羅列が続きます。 


 最後に製作図面がありますのでそちらをご覧下さい。




裏面
      このユニットの特性を示す


      T/Sパラメータに従って、箱の容積等を決め

      てゆきます。



      fs:      118Hz

      Qts:     0.53

      Vas:     0.36L

      Sd:      15.2㎤

                    (T/Sパラメータ抜粋)



を、いつも使っているエンクロージャー設計ソフトに各数値を入れて計算させてみるが、箱の容積を小さくすると、うまくいかない。





仕方なく、手で計算することに、  (;^_^A






スピーカーの設計は、色々な参考書があると思いますが、今回は、このスピーカーユニットの


雑誌「Stereo」2012年8月号に掲載されていた、やり方を参考にさせてもらいました。






   バスレフ型のエンクロージャーの内容積を Vb  ダクトの共振周波数を fb とすると


       

            Vb = Vas / α     fb = H / fs




   

   ここで、α と H なる変数が出てきますが、

   これは、「バスレフ型エンクロージャーの設計定数表」から求めます。



   ちなみに、この5cmユニット5F8422T03のQts= 0.53 ですから

   Qtsの値の欄を見ていき、 α と Hを求めます。


 

 


   すると、    α = 0.3849     H = 0.7578  となります。




      この値を使い、 箱の容積を求めると 



               Vb =  0.36 / 0.3849 = 0.935L



       さらに、ダクトの共振周波数は、



               fb =  H × Fs = 0.7578 × 118 = 89.4Hz




       また、この時の低音再生限界f3 は (先ほどの表から)


               f3 = (f3 / fs) × fs  =0.6659 × 78 =78Hz



更に、ダクトの開口面積を Sv   ダクトの長さ を Lvとすると


               Lv = (30000× Sv) /( fb2 × Vb) - 0.825 × √Sv



       ダクトの開口面積Sv は、 Sd の 1/5 ~ 2/3 程度でよいらしいので

       仮に 1/3 とすると


       ダクトの開口面積  Sd =  Sd / 3 = 15.2 / 3 =5.2 cm2



       ダクトは  長方形として  縦 1cm × 横 5cm で 5cm2 となります。



        長さ Lv を 先ほどの式に 各変数の値を入れて計算すると



        LV = 18.9 cm となります。



ええ?   箱の体積が 1L程度なのに  ダクトの長さが 18cmにもなっている。????



まあ、ダクトは、適当に長さを決めるしかないか。




ということで、



   箱の容積は約1リットル   ダクト共振周波数は 約90Hz



で箱の格好を考えました。






  こんな感じです。



スキャンの箱




  バッフル板だけが、18mmのパインの集成材で後は、15mmのペルポック

  (ニシキギ科の広葉樹)の集成材です。



  わずかな木材ですから、手持ちの中から使いますが、



  板厚が9mmとか12mmとかが無い為、厚くなってしまいます。 = 箱が大きくなる。



  ちょうど容積は 約1リットル となります。





  これは、机のパソコンのそばで USB DACを使い、鳴すので


  スピーカーに角度を付けて耳にユニットの中心軸が来る様に 75度傾斜させました。






  斜めのカットが多いので多少面倒ですが、何とかなるでしょう。