ユニットを取り付けて、一応今回のB80用バスレフボックスは完成です。
しかし、まだ内部の調整(吸音材取付)が残っています。
吸音材の材質や、入れ方によって出てくる音はまるで違います。
今回の箱は、すでに完全にすべての面を接着している為、ユニットの開口部から出し入れします。
吸音材の違いによる周波数特性の違いを測定してみました。
いつもの、測定風景です。
周波数特性の測定は、”My Speaker"という
ソフトを利用させていただいています。
マイク位置は、部屋の特性の影響を避ける為に
SPより20cmの位置で集音しています。
吸音材は、最近性能の良いシンサレート、ハイパーリント、エプトシーラー
など、たくさん出ています。 これは、カーオーディオ関連の需要が多いためだと思いますが、
私が試験に使ったのは、ごく一般的な素材です。
写真、左から
3種類の中では、一番密度が高い
厚さ約2cm
中:ファインマット
観賞魚用フィルター 厚さ約2cm
右:ミクロンウール
超微細ガラス繊維(ガラスウールの様に
チクチクしません。原子力のエアーフィルター
にも使用されているとか。
とにかく軽い素材。厚さこれも約2cmほど
吸音材は、入れる量と、取付面によって効果が違います。
まず、吸音材を入れない周波数特性は、どうでしょうか。
黒:Lch 赤:Rch
さすがに、最近のユニットだけあってほとんど差がありません。きれいにそろっています。
今回のバスレフポートの設計は70Hzとしていました。
グラフでは、65Hz位が持ち上がっているのでまずまずというところでしょうか。
全体的には、なかなかの特性だと思います。
素晴らしいのは、3kHzからほぼ20KHz位までスーと伸びていることです。
この中域から高域の特性はよく出来ていると思います。
しかし、実際に音を聴くと、初めて聞く音に耳が慣れていないのか、ひどく甲高い音で聴き疲れの
するような音です。
バルレフポートからも少しボリュウムを上げするとダクトの呼吸?が手を当てるとハッキリわかり、
効果が出ていることが分かります。
この、耳に付く音は、どの箱でも、吸音材の調整をしなくて聞くと違和感を感じるものです。
原因は、この箱の特徴だと思いますが、600Hz~3Kz間の山、谷です。
結構、たくさん出ていますね。 山が、急に反転して谷に。
これは、スピーカーユニットのコーンの面から出る音と、バスレフポートから出る音がマイク位置で
合成されている為と思われます。
この600Hz~3KHzは、吸音材で何とかなりそうです。
1)吸音材: ミクロンウール 内部 5面張り付け
黒:Lch 吸音材なし 赤:ミクロンウール取付
やはり、吸音材を内部の前面に張り付けると、効果はあり、600Hz~3KHzの鋭い山と
谷は、抑えられています。 山のピークが抑えられた分だけレベルが上がった(赤線)
ように見受けられます。 しかし、100Hz以下は効果薄い。(当然!!)
2)吸音材:ファインマット 内部 5面取付
黒:Rch 吸音材なし 赤:ファインマット取付
これも、さきほどの、ミクロンウールと同様に効果が出ています。
山、谷はほとんど抑えられていますが、715Hzの谷だけは、はっきり残っています。
(これは、後で気が付いたんですが、部屋の環境のようです。他の箱でもでていました。)
3)ニードルフェルト 内部 5面取付
黒:Rch 吸音材なし 赤:ニードルフェルト取付
この吸音材が一番山谷を取る効果がありそうです。
全体のレベルが上方にアップしています。
ということで、吸音材の効果は周波数特性上で確認されました。
しかし、3種類の吸音材は、違いは微妙でたぶん私の耳では、違いが分からないと思います。
値段的には、そんなに大差ないのですが、目的の違うファインマットが値段も安く効果的かも。
しかし、ここは、一番よさそうな、ニードルフェルトを採用して、LchとRchに取付特性を測定してみま
す。
4)ニードルフェルト 特性 Lch、Rch
黒:Lch 赤:Rch
LchtとRchでほとんど同じ特性が得られました。
結構、特性的には良いかなと思いますが果たして音感上はどうでしょうか。






