スピーカーの等価回路を先回図示しました。
今回は、この回路の表す意味について考えてみたいと思います。
【電気系】 I = (E-e)/(Re+jωLe) |
I:ボイスコイルに流れる電流 (A)
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【機構系】 Vm = (F-f)/(jωMm+Rm+1/jωCm) |
Vm:ボイスコイルの運動速度 (m/s)
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【音響系】 P = ZaU |
P:振動板前後面の圧力 (N/m^2) |
初めに、電気系から行きます。
アンプからのE(V)の信号だスピーカーケーブルの先に
接続された、スピーカーに加わった時、スピーカーの
ボイスコイルは、加えられた信号でVmという振動運動を
前後にします。 その振動により今度は逆起電力
(磁界の中にあるボイスコイルが動く事により)が発生。
なんか、信号が加わって、コイルが動いたするとその動きを
弱めるかの様な信号が発生してしまっているんですね。
(どこかの組織でもドンと動こうとすると、必ず抵抗勢力がいて、動きを阻止しようとしますよね。
自然界って、絶えずそうなっているんでしょうかね。)
電気系の求める変数はボイスコイルに流れる電流 I です。
I = ( E - e ) / (Re + jωLe) (A)
この、逆起電力 e は、コイルが置かれている磁界の強さ B とコイルの長さ L そして
ボイスコイルが動く、運動速度 Vm によって決まります。
e = B・L・Vm (V)
今度は、機構系です。
電気系から加えられた I という電流で 磁界の強さ
Bの中に置かれたコイル 長さL は力が発生します。
これがコーン紙を駆動する力 Fになります。
機構系では、この F が信号源となります。
このFをもとに、コーン紙(ボイスコイル)を動かす速度
Vmが求める変数です。
また、この機構部でも、動こうとするものの妨げるものがあります。
それが、コーン紙が受ける空気の圧力です。
振動板が空気から受ける力を fとすると
f = P ・ S (N) ここで P =振動板の前と後ろの圧力
S = 振動板面積
又、回路図中のMm =振動板系の質量 (Kg) コンーン紙、エッジ、ダンパー等が入ります。
(単位はMKS系の為、軽い振動板系の質量もKgで表示されています。)
重ければ重いほどコーン紙は動きに難くなるので記号はリアクタンス性で表しています。
バネのコンプライアンスCm = 振動系のバネの動きやすさを表します。 (N・m)
等価回路中では、運動を阻害するものが抵抗の記号で、コンプライアンスは動きやすさなので
コンデンサ 1/ωCm として表します。
コーン紙(ボイスコイル)の運動速度
Vm = ( F - f) / (Rm + jωMm-1/jωCm ) (m/s)
最後がスピーカーを取り付けた箱も含めた音響系の等価回路です。
振動板が振動することにより
箱の中の空気と周りの空気が動きます。
この時、振動板で動く空気量をUとすると
U = Vm ・S
そうですね。
振動板の運動動く速さVmと面積Sで出来ますね。
ただ、この時Uの→の方向が先の2つの系と逆になっていますが、これは、振動板に掛かる圧力は箱の中の面(スピーカーの背面)とういみでマイナス(逆方向)を示しています。
又、スピーカーの振動板で作られる前後の圧力 P は
P = Z ・ U (N/m~2)
振動板前後の音響インピーダンス Z (ちょと実体は説明しにくいのです)
と、その時の空気流量 U で決まります。
ということで、スピーカーシステムを等価的に回路で表すとこのようになります。



