スピーカーの等価回路を先回図示しました。



今回は、この回路の表す意味について考えてみたいと思います。




平成の伊能忠敬になりたい男・楽しみと生きがいを見つけたい!!-電気系等価回路


【電気系】 I = (E-e)/(Re+jωLe)

    :定電圧駆動の場合

 I:ボイスコイルに流れる電流 (A)
 E:アンプより入力される駆動電圧 (V)
 e:ボイスコイルが動くことによる起電力 (V)
 Re:ボイスコイル及び配線の抵抗 (Ω)
 Le:ボイスコイルの等価インダクタンス (H)


【機構系】

   Vm = (F-f)/(jωMm+Rm+1/jωCm)

   :振動板は完全剛体であり、これが一定の
    バネ定数Cmで保持されているモデル

 Vm:ボイスコイルの運動速度 (m/s)
 F:ボイスコイルに加わる駆動力 (N)
 f:振動板が空気から受ける力 (N)
 Mm:振動系質量 (kg)
 Rm:機械抵抗 (Ns/m)
 Cm:振動系コンプライアンス (m/N)


【音響系】 P = ZaU

 P:振動板前後面の圧力 (N/m^2)
 Za:振動板前後の音響インピーダンス (Ns/m^5)
 U:空気流量 (m^3/s)






平成の伊能忠敬になりたい男・楽しみと生きがいを見つけたい!!-電気系等価回路

各変数の意味については上に説明を確認ください。


初めに、電気系から行きます。


アンプからのE(V)の信号だスピーカーケーブルの先に

接続された、スピーカーに加わった時、スピーカーの

ボイスコイルは、加えられた信号でVmという振動運動を

前後にします。 その振動により今度は逆起電力

(磁界の中にあるボイスコイルが動く事により)が発生。


なんか、信号が加わって、コイルが動いたするとその動きを

弱めるかの様な信号が発生してしまっているんですね。


   

    (どこかの組織でもドンと動こうとすると、必ず抵抗勢力がいて、動きを阻止しようとしますよね。

     自然界って、絶えずそうなっているんでしょうかね。)




     電気系の求める変数はボイスコイルに流れる電流 I です。

     

     I = ( E - e ) / (Re + jωLe)    (A)


     

       この、逆起電力 e は、コイルが置かれている磁界の強さ B とコイルの長さ L そして

      ボイスコイルが動く、運動速度 Vm によって決まります。

 

      e =  B・L・Vm             (V)




 今度は、機構系です。


平成の伊能忠敬になりたい男・楽しみと生きがいを見つけたい!!-機構系等価回路

 電気系から加えられた I という電流で 磁界の強さ

 Bの中に置かれたコイル 長さL は力が発生します。


  これがコーン紙を駆動する力 Fになります。


 機構系では、この F が信号源となります。


このFをもとに、コーン紙(ボイスコイル)を動かす速度

Vmが求める変数です。


  

  また、この機構部でも、動こうとするものの妨げるものがあります。

  それが、コーン紙が受ける空気の圧力です。


    振動板が空気から受ける力を fとすると 


         f = P ・ S        (N)     ここで P =振動板の前と後ろの圧力

                                  S = 振動板面積



   又、回路図中のMm =振動板系の質量 (Kg)  コンーン紙、エッジ、ダンパー等が入ります。

    (単位はMKS系の為、軽い振動板系の質量もKgで表示されています。)

   重ければ重いほどコーン紙は動きに難くなるので記号はリアクタンス性で表しています。




    バネのコンプライアンスCm = 振動系のバネの動きやすさを表します。 (N・m)

    等価回路中では、運動を阻害するものが抵抗の記号で、コンプライアンスは動きやすさなので

    コンデンサ 1/ωCm として表します。


    

     コーン紙(ボイスコイル)の運動速度 

           Vm = ( F - f) / (Rm + jωMm-1/jωCm )   (m/s)





       

最後がスピーカーを取り付けた箱も含めた音響系の等価回路です。



平成の伊能忠敬になりたい男・楽しみと生きがいを見つけたい!!-音響系等価回路

 振動板が振動することにより

 箱の中の空気と周りの空気が動きます。


 

この時、振動板で動く空気量をUとすると


U = Vm ・S


そうですね。


振動板の運動動く速さVmと面積Sで出来ますね。


ただ、この時Uの→の方向が先の2つの系と逆になっていますが、これは、振動板に掛かる圧力は箱の中の面(スピーカーの背面)とういみでマイナス(逆方向)を示しています。



又、スピーカーの振動板で作られる前後の圧力 P は

     

       P = Z ・ U              (N/m~2)


      振動板前後の音響インピーダンス Z (ちょと実体は説明しにくいのです)
      と、その時の空気流量 U で決まります。



ということで、スピーカーシステムを等価的に回路で表すとこのようになります。