今日は、昨日に続き、エンクロジャーの設計について考えます。
エンクロージャー(スピーカーユニットを入れている箱)ですが、形式も色々ありますが、一般的には、
1.密閉型
2.バスレフ型
3.ダブルバスレフ型
4.TQWT型
などありますが この中で 幾つ出来るか分かりませんが ・・・・・・・
さて、箱の設計の前に取りあえず、使用するユニットを決める必要があります。
今、手元にあるユニットの中で、出来れば現行品。
(これは、現行品の場合、T/Sパラメーターがデーターとしてある物が多い)
そしてまだ、未使用のユニットで。
(出来た箱に入れて音を聴く楽しみがある。)
ということで、Visatonの10cmフルレンジ 「B80」を使うことにします。
以前にもこのブログで紹介しましたが” Visaton ”
ドイツのスピーカーメーカーで45年の歴史がありま
す。
製品は、各種音響機器用のモノからハイエンドの
商品まで多数生産しています。
特に、最近の音響工学を駆使し最先端の技術で
開発された商品が多いようです。
B80 ネットで検索してみても使用例があまりUPしてないんです。
このB80は
・コーテッドペーパーコーン
・ネオジュウムマグネット
・アルミダイキャスト
・ボイスコイルに銅リング付
・背圧を抜くフレーム構造
・センターキャップに特徴
など、新しい技術を盛り込んだユニットです。
しっかりしたデーター付です。
取りあえず、この中で、エンクロージャーを作るのに
必要なデーターを抜き出します。
・fs (最低共振周波数) 110Hz
・Qts (総合共振鋭度) 0.63
・Mma (等価質量) 2.8g
・Sd (実効振動板面積) 38.5cm2
取りあえずこれくらいは必要です。
そして、これがこのユニットの周波数特性とインピーダンス特性です。
結構、フラットな特性をしています。 インピーダンスもQtsの値が大きな鋭い山を描いていますし、
高域でのインピーダンスの上昇を銅リングで防いでいる効果も出ています。
スピーカーの紹介はこの位にして、”密閉型の設計”に入ります。
と言っても、計算式は、どなたかが、解析されたものですが・・・。
(今回は、雑誌”Stereo” 2012年8月号を参考にして、私なりに理解できる様にしてみました。)
先に、T/Sパラメーターは、スピーカーユニット単体の性能ですが、これを箱に収めるとその箱の特性が
ユニットに影響と与えることになります。
今回想定している、密閉型のエンクロージャーに取り付けた時の
最低共振周波数を fc と 総合共振鋭度を Qtc とすると
ユニット単体のfsとQtsの関係は両方が比例関係になりますから
fc : fs = Qtc : Qts となります。
これは、変形すると (数式を表現するのが難しいのですが)
fc / fs = Qtc / Qts ※ / は分数を表します。
これを、係数αとすると
α=(Qtc/Qts)~2 - 1 = (fc/fs)~2 - 1 ※ ~2 は2乗
(なんでこの式が出来たのか分かりませんが?)
ここで、箱の体積を Vcとすると
Vc = 355×a~4 / fs~2×Mms×α (L)
※a::実効振動板半径
Mms:等価質量
α: 上の係数
で表せます。
ここで、仮にVcを適当に決めて、数式を展開してもいいのですが、
T/Sパラメーターにはうまい数値があります。 すなわち Vas です。
Vas: コンプライアンスの等価空気体積
(このユニットが動かすことの出来る空気の体積=私訳)
を使えば
Vas = 355×a~4 / fs^2 ×Mms
で表され、先ほどの Vc の式の α を除く部分です。
よってVasを使えば簡単に体積を表現できます。
Vc = Vas /α (L)
ここで α = (Qtc/Qts)~2 - 1 = (fc/fs)~2 - 1 ですから
fc 希望する最低共振周波数か Qtc 総合共振鋭度を決めてやれば
その時のVc 体積が求まります。
取りあえず、今日はここまで。
分かりにくい数式を書いてごめんなさい。
最後まで、ご覧いただきありがとうございます。
次回に続きます。


