前回は、レコード再生用カートリッジの名器 Ortofon について書きました。

 今日は、もう一つの名器 SHUREのV-15 TYPEⅢを取り上げたいと思います。


 このタイプは、Ortofonと違ってMM型になります。


 MM型といのは、moving magnet (ムービングマグネット)の略です。




平成の伊能忠敬になりたい男・楽しみと生きがいを見つけたい!!-V-15 と針


   1973年に発売された、この機種は、抜群のトラッカビリ

  ティー(レコードの溝に対する追従性)と原音の追及を目

  指したレンジ内フラットな特性が特徴でした。




   写真 左  カートリッジ   V-15 TYPE Ⅲ

       右  交換針      VN35E






平成の伊能忠敬になりたい男・楽しみと生きがいを見つけたい!!-V-15
   
  カートリッジは、紙の箱を開ける宝石箱のようなケース

 に収納されています。



  写真では、ヘッドセェルに取付しています。



 購入時は、カートリッジのみで、セェルに取り付ける為の

 ビスとナットが付属していました。




 この状態では、針は取付けていません。






 カートリッジ部分を拡大します。


  SHUREの黄色い文字が本体に見えます。 反対側はV-15TYPEⅢと書かれています。

  この文字の色も初期の型は白文字だったようです。




V-15TYPEⅢ 特性

        ・発電形式              MM型

        ・周波数特性            10~25,000Hz

        ・チャンネルセパレーション    28dB/1KHz

        ・出力電圧              3.5mV

        ・針圧                 0.75g~1.25g

        ・負荷抵抗              47KΩ

        ・自重                 6g


平成の伊能忠敬になりたい男・楽しみと生きがいを見つけたい!!-V-15 本体


  ヘッドセェルは、トリオ製です。






  交換針    VE35E  です。





平成の伊能忠敬になりたい男・楽しみと生きがいを見つけたい!!-針
    針にも


    ・VN35E  楕円針

    ・VN3G   円錐針

    ・VN78E  78回転用楕円針

  


      の種類があります。

  現在でも、交換針は代替品が販売されております。





   ちょっとフォーカスがあっていませんが  (^_^;)


平成の伊能忠敬になりたい男・楽しみと生きがいを見つけたい!!-針UP




  このカートリッジの特徴は、文頭にも触れましたが、なんといっても針圧が軽いことです。


  メーカー推奨値0.75g~1.25gですから、Ortofon SPU/GT の半分~1/3です。



  この針圧の軽さと楕円針で最高に素晴らしいトラッカビリティーを示します。



  レコードに刻まれた溝(音道)を正しく追従する。



  これが、メーカーが求めた原音再生にいたる道でした。



  また、MM型ですから、針の交換も針先だけで済み経済的。



  出力電圧は3.5mVありますから、MC型と違いヘッドアンプは不要となります。


 

  通常のイコライザーアンプだけでOKです。



  1970年~80年代においてMMカートリッジを語る時、この V-15 TYPEⅢを抜きには語れないでしょ

  う。


  


 この二つの往年の名器を見ると、共通点が見えてきます。



    二つとも、開発に時間がかかっていますが、商品化されてから今に至るまで30年~40年も

   息の長い商品作りをしています。

   

     OrtfonhのSPU/GTは、LPレコードのフォーマットが出来た1958年の翌年に開発を始め1962年に

    商品化されています。  そして1987年まで販売。 


     現在でもこのシリーズの改良型を販売していますし、このシリーズの針は

   (といっても本体交換ですが・・)今でも購入できます。




    また、SHUREのV-15TYPEⅢは、基本となるV-15が1964年に完成。

   V-15は当時とした画期的な垂直(Vertical)トラッキング角15°左右対称のハツウジアル楕円針

   を採用していたことからの命名のようです。



    このシリーズとしてTYPEⅢは、1975年に発売されています。

   このカートリッジはジャズファンに圧倒的に支持され、現在でも交換針は日本精機宝石工業

   (JICO)が販売しております。




 この様に、当時は、結構な価格にもかかわらず、現代にいたるまで、そのコンセプトの商品が生きているということは、この二つの商品がいかにオーディオファンの間で熱狂的に支持されていたか。

並みの、支持ではないということがわかります。




肝心の音については、プレヤーの対応が(SPU/GTに)出来ない為次回・・・・・といたします。