アルテック ランシングは1985年にエレクトロボイス(EV)社に買収。
かつて、アルテックで製造されていた銘品は、EVで製造されることとなりました。
その後、色々な変遷がありましたが、現在でもEV社から発売されている物があります。
その中で、最も安価で販売されている、CF209-8Aをオークションで入手。
アルテックの血を引くスピーカーは今でも結構な人気があるらしく、ヨドバシのネットでも販売されています。
アルテックといえば、”Voice of the Theater”として劇場や、ホールでたくさん使われており、そのサウンドはカラッとしたアメリカンサウンドと言われています。
残念ながら私は、まだその音を聴いたことがありません。
10cmクラスも何個がもっていますが、まだエンクロージャーの設計も出来ていません。
私のHPを参照ください。 "My Speaker My Life " しばらく更新出来ていませんが・・・ (^_^;)
そんなんで、取りあえず、アルテックの血を引く音をてっとり早く聴きたいということで
手に入れました。
(平面バッフルにつければ、簡単にたのしめるか?な)
EV社が、中国で生産しているんでしょうか。
(大きな問題が・・・あるとは 。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。
この手の安価なスピーカーにしては珍しく取説も入っています。
209-8A は20cmのダブルコーンスピーカーです。
もともと、この商品は、PA用として、作られているようで
天井取付(シーリング)、壁取付(ウォール)が基本の奥行の薄い構造です。
マグネット側から見たところですが、写真のスピーカー端子の下のスペースは伝送距離を長くするためのトランスを抱かせるためのものです。
PA、構内放送用のスピーカーは、広範囲に多数のスピーカーを配置する必要から、アンプの出力電圧を70Vとか100Vに高めてハイインピーダンスで受け渡しします。
(こうすることにより、スピーカーまでの途中の電線の抵抗が無視できるようになる。)
その為、トランスもインピーダンスの切替タップで10K、5K、3KΩというように使う場所によって切り替えます。
これが、本来のこのスピーカーの使い方なんでしょう。
周波数特性です。
実線が密閉の箱、破線が後面解放?(と思われます。)
実線で下の1.5KHzまでそれ以上の帯域と比べると6~7dB程度下がっていますが、これがPA用のスピ
ーカーたるゆえんです。
天井に埋め込んだり、壁に埋め込んだりして使う場合この下がっている帯域部分が6dBほどアップし
ちょうど良い特性になります。
昨日まで、測定していた インピーダンス特性です。
これをみると、下は100Hzちょっと下しか出ないように見えます。
Fo最低共振周波数の数値は公表されていませんが、周波数特性は80Hz~15KHzとなっています。
(-5dBだからOKなんでしょうか。) 高いほうも15Kはかなりきついように見受けられます。
さて、正面から見てみましょう。
コーン紙は見るからに薄い材質の紙でパンパンに張ってあります。それもカーブのないストスレート構造です。
エッジは振幅の取れないフィックスドエッジです。
これらの構造から、低域の音圧は望むべきではないと思われます。
又、中心の部分には、小さいコーン紙がもう一枚あり
いわゆるWコーンの構造になっています。
ところで、問題がありました。
ちょっと分かりにくいのですが、ボイスコイルの引き出し用のリード線の取付状況です。
下の写真は、問題ない方です。
ボイスコイルから、右と左にリード線がでて緩やかなカーブを描いて
端子に半田付けされています。
写真が見にくくて申し訳ありません。 中が見える様に輝度と調整してます。
つぎに問題のある方
左のリード線がボイスコイルから出てピンと張った状態で端子に半田付けされています。
写真では、わかりにくいのですが、フレームと当たっています。
フレームにショートしている状態です。
その部分の拡大です。
これで、困るのはフレームのショートだけでなく、ボイスコイルと端子が直線で結ばれているためコーン紙の動きに影響が出ることです。
この状態で音は出るのでしょうか。
簡単に、アンプをつなぎ音出ししましたが、入力が少ないせいか取りあえず音はでました。
エンクロージャに入れて、入力を増やせば問題がでるかも?
この様な、商品が出てくるのは、「Made in Japan」ならまず無いでしょう。
作業している人の段階で「これは、不良」と簡単に判断できるからです。
自分の作業の中で不良が出たら排除するという当たり前な感覚が無いように見受けられます。
作った数だけ賃金を貰うということなら、「品質より、数をこなして金を貰う」になるでしょうが・・・・・
いずれにしても、ここは、改善(修理)しなければいけません。








