引き続きスピーカーのインピーダンス測定です。
昨日は、試験用のスピーカーとして”FOSTEXのFF105WK”を使いました。
これは、標準的なバスレフに入っており、そのインピーダンスは一応バスレフの恰好をした
2つの山がありました。
本来なら、今日は、このFF105WKを平面バッフルに取り付けてインピーダンスを測定したかったのですが、
105用の専用補助バッフル板を作る時間がなかったため、先回平面バッフルに取り付けた”PIONEERのPE-16"を測定してみます。
測定方法は昨日と同じ。
但し、アンプを変えています。
昨日は、S.M.S.L のSA-52を使っていましたが、今回のPE16に接続して試験する時に電源スイッチ
ONでショックノイズが出ます。
これは、S.M.S.L SA-50の周波数特性を測定した折にも書きましたが、スピーカーが10cmで能率が80台のスピーカーなら気にならなかった電源投入時のショックノイズが、今回試験するPE-16ですと、コーン紙がXmax(ボイスコイルの最大移動距離)を超えてしまい最悪の場合には、飛ぶ事が考えられました。
実際接続して、試験してみるとびっくりするくらい、コーン紙が前に出ます。
危なくてしょうがない。
そこで、今日の試験には、DENONのPMA-7.5を使用しました。
それが、下のデーターです。
このデーターをみますと、F0は約80Hz位になっています。
その時のインピーダンスZmax=66Ωです。
別のもう一台を同様に測定しますと ↓のグラフです。
Foは70Hz位で低いのですが、Zmaxは何と100Ω近くになっています。
これでは、最初のスピーカーの片対数グラフでは書けません。
そこで、グラフを両対数グラフにして特性と描きました。 これが↓のグラフです。
特性的には、きれいに取れていますが、このFoが上昇している理由がわかりません。
エッジが硬化して、堅くなったんでしょうか。
このPE-16のインピーダンス特性と次の上げます。
最初のグラフとデーター的には良く似ています。
両対数グラフでかけば、似てくるでしょう。
Fo:80Hz近く。 Zmax:65Ω位
今回のインピーダンス測定は
20Hz~20KHzまで、周波数を手動で変えながら、1つの周波数に対してAC電圧計の読みをスイッチで切りかえて出力電圧とスピーカー端子電圧を測り、それをエクセルに打ち込み、Zspが計算出来たら対数グラフに計算値をプロットしていく作業になります。
手間のかかる作業です。
通常は、パソコンで発信器と電圧計と作図をいっぺんにさせるのが現在のやり方でしょう。
パソコンでやる方法も検討します。
しかし、取りあえず、古い測定方法ですが、インピーダンスを測定するという目的は達成しました。
(これでインピーダンスの測定が出来ます。)
{付録} 今回の測定データを添付します。