S side(過去)
大切なものが手から零れ落ちていく
それは突然で…
あまりにも呆気ない…
楽屋に入り、いつも通り潤に挨拶する
あぁ、今日は寝癖が付いてる。あとから直してやろう...
そんな姿に愛おしさを感じながら近寄っていく
当然、目を輝かせて纏わりついてくると思っていた
変わらない日々、側にある温もり
嬉しそうに俺の名前を呼ぶ声
「ん……」
それが無くなった時、
一瞬で世界がモノクロになった
今まで重ねてきた時間が全て嘘だったかのように
(大袈裟な…だたあいつが居ないだけだ…)
そう、潤が隣に居ないだけ
それだけ…なのに
何だ…この感情…
苦しくて…苦しくて…胸が痛い程締め付けられる
なんで潤は離れていったんだ?
その理由だけを考え眠れない日々が続いた
数日後…
「翔!こっち来いよ!」
仲の良い奴らが俺を引っ張って人の輪へ連れて行った
「おい…ちょっと…」
今は嫌だ。
潤が側に居ないと不安なんだよ
そんな俺の気も知らず、周りは盛り上がっている
数分経った時、誰かが話し始めた
「あいつ、やっと翔から離れたな。」
(誰のことだ…?)
「そうそう、俺らが注意してやったお陰だろ!」
『はははっ!』
まさか…?!
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ここまで読んで下さってありがとうございました!