大分県竹田市荻町陽目から

熊本県阿蘇郡高森町にわたる場所にある

名瀑「白水の滝」

 

 

白水の滝は、国の登録記念物に登録されています。

妖精さんとか、もののけ姫が出てきても

何の不思議も無い雰囲気です。

 

 

白水の滝の特徴は、岩間からほとばしり出る湧水にあり、滝の高さは、38メートルあります。

かつては、約百メートルにわたって湧水が飛び散り白く輝いて、日本一の飛泉とたたえられ、各地から多くの人々が見物に訪れました。

岡藩主の中川氏も、お茶屋を建てて清遊したと伝えられています。

明治34年に白水井路が通水し、この滝の水を取り入れて約120ヘクタールを開田しましたが、それまでは、岸壁一面に飛泉が懸かり、全く見事なものでした。

江戸時代、ここを訪れたある学者は、この滝について

「水の白きこと雪にもまさり、たとへんものなし」と感嘆し、「この滝のたたずまいは、いかに見るともあくことなし」とたたえています。

<案内看板より>

 

岩盤から湧き出す水が噴出して滝になっているのが

地図からもわかります。

 

 

滝スタートで川になっています!

おもしろい!

 

 

とにかく凄い!

 

「白水の滝」の湧水

1.荻大地の造り

荻大地は阿蘇火山の4回の巨大火砕流噴火による堆積物で造られている。カルデラを造った阿蘇火山の噴火は、マグマが多量のガスを含んでおり、ガス圧で山体ごと吹き飛ばし、その噴出物が落下して谷を流れ下った。その流れを火砕流、堆積したものを火砕流堆積物という。堆積物は高温のため溶けて固まり岩石となっている。これを溶結凝灰岩とよぶ。

阿蘇火山の火砕流堆積物は古い順に阿蘇1火砕流堆積物(27万年前)、阿蘇2火砕流堆積物(14万年前)、阿蘇3火砕流堆積物(13万年前)、阿蘇4火砕流堆積物(9万年前)と呼ばれ岸壁となっている。それぞれの火砕流堆積物の間には、多量の火山灰や軽石他を降らせる噴火があり、それらは地層を造っている。

荻町野鹿には火砕流堆積物(層のない崖)と地層とが観察できるトンネルがある。ここの地層は軽石と火山灰の層である。最下部の赤土層は、鹿児島県阿多カルデラ(開門岳辺り)起源である。ここは火山研究者によく知られている有名な場所である。荻町大谷川流域では火砕流堆積物の岸壁が連なっている。

2.溶結凝灰岩、軽石と火山灰の地層の隙間

①溶結凝灰岩 溶結凝灰岩は五角形や六角形の柱状になることが多い。これを柱状節理と呼んでいる。この柱の下部辺りが最も強く溶結する。溶結後、斜めに割れ目ができることもある。これを亀裂と呼ぶ。また、ガス成分(主として水蒸気)が多い部分は、岩とならずに軽石や火山灰のままである。柱状節理の柱間、亀裂、軽石や火山灰のままの部分には大きい隙間がたくさんある。溶結凝灰岩中にも肉眼では見えにくいが細かい隙間がたくさんある。

②火山灰・軽石の地層 軽石や火山灰には隙間があるし、粒と粒の間にも隙間ができる。しかし、細かい火山灰はぎっしりと詰まり固い地層となる。竹田地方では赤土と呼んでおり水を通しにくい。

3.大地に浸み込んだ水

溶結凝灰岩、柱状節理や亀裂の割れ目、火山灰、軽石は多量の水を含むことができるので、雨水は段々と地下深くにと浸み込んで行く。やがて固く溶結した岩石部分や固い地層(赤土)に行き当たる。この部分は水を通しにくいためにその表面を伝って、低い方(谷)へと移動する。谷底は火山噴出物に埋没する以前は、川であった場合が多い。この谷底(旧川)へと水は集まり、地下水脈をつくり流れ下る。それが地表に現れたものが湧水である。

4.高い位置から水を吹き出す白水の滝

高い岸壁の上の割れ目から、大量の水が流れ落ちているのが、「白水の滝」の特徴である。水の湧き出る岩が阿蘇3火砕流堆積物である。滝の両側、後方は滝より高い山地である。これらの山は阿蘇4火砕流堆積物でできており、波野や荻の広大な高原地帯につながっている。高原に降った雨が、阿蘇4火砕流堆積物に浸み込みながら、低い位置に集まり地下水脈となり、阿蘇3火砕流堆積物にぶつかる。そして阿蘇3火砕流堆積物の柱状節理や亀裂を通り、崖の上部からの湧水となる。節理、亀裂は侵食されて大きい穴となり、大量の湧水を放出する。名瀑「白水の滝」の誕生である。この湧水は高原の地下を少なくとも何年かかけて旅してきたものである。

川岸の岩(阿蘇1火砕流堆積物)からも、数条の滝が流れ落ちている。これは阿蘇4~2火砕流堆積物を通過したものである。「白水の滝」よりも、遥かに古い時代に降った雨である。(大分地質学会 工藤幸久)

<案内看板より>

 

ブラタモリがほっとかないイメージです。

お水処にはいろんな歴史があるなあと思いました。

遊歩道沿いには

大小たくさんの滝が吹き出していて

映画ロードオブザリングに出てきたエルフの郷みたいです。

 

滝を満喫した後は「陽目の里・名水茶屋」へ。

田楽料理や豊後牛カレーが美味しそう!

そんな名水茶屋の前には

 

 

白水の滝の湧水が

勢い良く出ています。

 

 

触ってみると痛いくらいの冷たさ。

では、いただきます!

 

 

おいしい~~~~~ヾ(@°▽°@)ノ

 

こんな水が毎日飲めるなんて

ずるい!と思いました。

こんな美味しい水でご飯作ったら

おいしくないはずがない!

 

他にもお水汲み場所があります。

こっちは勢いが凄い!

 

 

こっちも冷たくて

おいしい~~~~~@°▽°@)ノ

 

サービスで頂いたお茶よりも冷たいって

どういう事??

 

巨峰ソフトもさっぱりして美味しかったです!

 

 

こんな最高の滝が九州にあったなんて知りませんでした。

まだまだ奥が深いぜ九州!

 

*゚ ゜゚*☆ 九州のおいしいお水 DATA ☆*゚ ゜゚*

 

【名 称】白水の滝

【場 所】大分県竹田市荻町陽目371
【種 類】湧水
【料 金】記載無し。
【時 間】記載無し。

【駐車場】あり。

 

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