E爺が再エネで起業「太陽と風と緑の大地と共に」 -2ページ目

E爺が再エネで起業「太陽と風と緑の大地と共に」

太陽の恵みを分かち合う循環会社を目指す。
Ever-Greening

炭治郎「私たちが死んだら、鬼を知る人はいなくなります。」

 

兪史郎は黙ったまま語らず、、、、

 

炭治郎「あっ、申し訳ない。兪史郎さんは鬼でした。

もうろくすると、軽口が多くなっていけない。」

 

兪史郎「良いんだ。久ぶりに炭治郎の言葉が聞けて、自分の心が安心できているのを感じて嬉しいよ。」

 

炭治郎「ところで、先の戦争はどうでしたか?私は片目がみえないし、左手も不自由だったので徴兵にもかからず、何も変わらず過ごしてました。

もう、みんな都会に出ましたが、子供にも恵まれ幸せな人生でした。」

 

兪史郎「私は、戸籍に載っていない立場なので、戦争とは無縁にただ日本中をさまよってただけさ。」

 

炭治郎「でも、生きててくれて良かった。」

 

カナヲ「昔話で盛り上がってるところ、ごめんなさい。

兪史郎さん、貴方に来てもらったのは、貴方にしかおねがいできないことがあるからです。」

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次回へつづく

カナヲ「兪史郎さん、遠路はるばるありがとうございます。もうすぐ夜が明けますので、家の中へどうぞ。」

 

二人は兪史郎を家の中へ招き入れた。

古い家だった、時が止まったままの空間がそこにあった。

仏壇の前に白装束が飾ってあるのが気になった。

 

兪史郎「これは?」

 

炭治郎「今夜は神楽を舞う日です。」

 

兪史郎「神楽?」

 

炭治郎「雲取山の家に戻ってから毎年大晦日に神楽を舞ってます。

父の代まで代々続いたものを、継がないわけにはいかないでしょう。

もう倒すべき敵もいないのに不思議なものです。

まぁ継いでくれる者もいないので、私が最後になりますが、、、」

 

カナヲ「私はずっと神楽の舞いに立ち会ってきました。その日が来ると若返るような気がして

少女のように心弾んでとてもワクワクしてました。

でも、それも、今年が最後です。

私は、目も殆ど見えませんが、来年の今日を迎えられないことはわかります。」

 

炭治郎「どうやらそうらしい。カナヲは昔から勘が鋭いからね。ははは。」

 

炭治郎は寂しそうに笑った。

 

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次回へつづく

 

歳月は流れ、師走の雪道を歩く男がいた。

 

戦中戦後、高度経済成長期を経て、バブル経済崩壊、波乱に満ちた社会とは無縁に生きて来た兪史郎であった。

 

奥多摩郡雲取山の一軒家に向かっていた。

 

久しぶりに炭治郎から突然の便りが届いたのである。

 

逢うのは別れてから60年以上の月日がたっていた。

 

炭治郎「兪史郎さんお元気そうで何よりです。相変わらずですね。

こちらは、見ての通りですよ。ははは」

 

兪史郎「炭治郎、元気だったか?だいぶ年を取ったな、羨ましいよ。どうしたんだ呼び出したりして?」

 

カナヲ「お久しぶりです兪史郎さん。それは、私がお願いしました。」

 

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次回につづく

珠世様への最後の報告のために墓参りをした。

残った薬を墓の前に埋めると、寂しさがこみあげてきた。

 

兪史郎「珠世様、お言葉通り剣士達の治療は終わりました。

これから、私はどうすればいいのかわかりません。

どうすればいいのか?教えてください、珠世様、、、。」

 

兪史郎は完全に生きる目的を無くしてしまった。

この世に未練など微塵も残っていなかった。

 

兪史郎「もう限界です。お言葉に逆らって珠世様のもとに行くことをお許しください。」

 

用意した短刀で自らの首を切り自決を図った。

鬼とはいえ、心の底から死にたいと願い、生への執着を失ってしまえば死に近づくことになる。

このまま、朝を迎えれば日の光に焼かれて塵となってしまう。

 

目の前の景色が遠のき、意識が朦朧とするなか珠世が現れた。

 

珠世「なぜ死のうとするの?生きてという私の願いをかなえてくれないの?」

 

兪史郎「珠世様のいない世界なんてなんの未練もありません。死んで珠世様の元に行きたいのです。」

 

珠世「兪史郎、貴方は死んでも私と逢うことはできません。人を殺した私は地獄、貴方は天国に行くからです。

だから、死ねば二人は二度と逢えなくなるのです。」

 

兪史郎「えっ!!そ、そんなこと、、、」

 

珠世「貴方さえ生き続けてくれれば、また逢える日が来るかもしれない。」

 

兪史郎は珠世の二度と逢えなくなるという言葉に動転し、逢える日が来るかもという言葉は耳に入りませんでした。

 

兪史郎「二度と逢えなくなるくらいなら、それなら、、、」

 

珠世「地獄に来るために、人を殺してから死のうとするのはダメ、絶対にダメ!!

そんなことをしたら、私は絶対に貴方を許しません。

お願い、わかって、生き続けてほしい。」

 

珠世様は、その言葉を残して闇に消えていきました。

 

兪史郎の死への憧れは薄れ、意識がはっきりしてくると、茶々丸が首の傷口を舐めていました。

血は止まり傷も殆ど治りかけていました。

 

「にゃ~」と心配そうにすり寄る茶々丸を抱きしめ、

「ごめんよぉ~、僕が死んだら、お前はひとりで化け猫として生きてゆかねばならない。

自分勝手な僕を許してくれ、一緒に生きていこう。」

 

涙がとめどなく流れる兪史郎でした。

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《補足事項》

無惨との最終決戦で多くの犠牲者が出たが、無惨に鬼にされたときに自分の子供を殺して食べている珠世様は他の犠牲となった者達が談笑しながら天国へ向かうのに対して、一人だけ踵を返して反対の地獄に向かって旅立った。

人を殺めた者は天国には行けずに地獄に落ちることになる。

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次回へつづく

 

 

兪史郎「珠世様のいない世界で生きろだなんて、、、
珠世様は残酷だ、、、」
 
泣き崩れる兪史郎に寄り添い慰めるように茶々丸がすりよって「にゃ~ぁ」と鳴いた。
 
一ヶ月後、産屋敷家に兪史郎の姿があった。
 
珠世様の遺言に従い、剣士達の治療を終えた兪史郎は一人屋敷を後にした。
 
別れ際に炭治郎に再び「兪史郎さん、生きてください。」とかけられた一言が頭の中を駆け巡る。
 
幸せそうな炭治郎達とは裏腹に、兪史郎の気持ちは深く沈み込んでしまうのだった。
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《補足事項》

炭治郎とカナヲ、伊之助とアオイは急接近、善逸とネズコは相変わらずだが、幸せそうな平和な時間が流れていた。 
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次回に続く

診療所の炭治郎と別れた兪史郎は、久しぶりに珠世様と暮らしていた屋敷に戻った。

 

「珠世様」思わず言葉が出てしまった。

 

ソファーに身体がめり込むようで動く気力も湧いてこない。

 

覚悟していても、心にポッカリと空いた穴は予想外の大きさだった。

 

どれだけ時が過ぎただろうか?

 

茶々丸がどこからか手紙をくわえてきて足元に置いた。

 

兪史郎「こ、こ、これは珠世様の手紙!!」

 

紙を持つ手が震えた。

 

珠世様「兪史郎、貴方がこの文を手にしているということは、ついに無惨を討ち果たしたのですね。

 

どれだけの犠牲がでたことか、私の積年の恨みを晴らしてくれてありがとう、そして、さようなら。

 

兪史郎、ごめんなさい。貴方の気持ちは痛いほど判っていたけれど、こんなカタチしか考えられなかった私を許して。

 

貴方にお願いがあります。あなたにしかできないことです。

鬼殺の剣士たちの命を救ってほしいのです。」

 

文には二つのことについて綴られていた。

 

産屋敷家の病について

輝利哉さまの病は薬(鬼になる薬の後に人間に戻る薬)を投与して完治しているはずなので、見守って発症しないことを確認してほしい。

 

痣が出た剣士について

痣の出た剣士は25歳までに死ぬので、薬(人間に戻る薬)を投与して治してあげてほしい。

 

そして、最後に、

「兪史郎、私の墓は故郷にあります。

命日は〇月〇日にしたので毎年お参りに来てほしい。

 

貴方には生き抜いてほしいのです。

私を追って命を捨てることはしないで、私の最後の望みです。」

としたためてあった。

 

思いがけない珠世様の言葉にふれ、兪史郎はただ涙に肩を震わせるしかなかった。

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《補足説明》

珠世様の先祖は、無慚が最初に殺した薬師でした(病気を治すために無惨を鬼にしてから人間に戻す前に殺された)

 

子供の頃、母に連れられて先祖の墓参りに行った時、青い彼岸花を見たことがあったが、無慚に鬼にされたときに自分の子供を食べたショックでその記憶を忘れていた。

 

無惨が縁壱に敗れて雲隠れしたときに呪縛が途切れて、青い彼岸花が自分の故郷に年に1日昼間だけ咲く花だということを思い出した。

 

夜にしか行けないので青い彼岸花は枯れたあとだったが、枯れた花を食べたことで復活後の無慚の呪縛から逃れることが出来た。

 

その後、村人を年に一度雇い青い彼岸花を採集して、長年薬の研究を続けていたが成果は上がっていなかった。

 

転機が訪れたのは、しのぶとの共同研究が始まってからで、一気に薬の完成が進んだ。

 

ちなみに、しのぶが藤の花から作った薬と珠世が青い彼岸花から作った薬は青い色素から抽出した同じ成分だが、青い彼岸花は藤の花の1万倍の濃度のため、しのぶは薬を少量しか作ることが出来なかった。

 

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次回へつづく

 

 

昨夜のTwitterのトレンドトップに「鬼滅の刃作者は女性」が上がってましたが、あの絵は女性らしさが現れていて違和感は全くなかったなぁ~。

 

「鋼の錬金術師」ときもEGは同じ感じでしたが、世間で騒ぎになるのは、少年雑誌は男の作家、少女雑誌は女の作家という先入観が出来上がってるからでしょうか?

 

「鋼錬」といえば、「鬼滅」物語の展開が「鋼錬」に似てるなぁと途中から感じてましたが、このストーリー展開が流行る漫画の王道なのでしょう。

 

さて、今日(5月18日)が「鬼滅の刃」最終205話?の発売日、早く読みたい。

 

違法サイトの事前情報だと「204話で終わっとけ」「最後で駄作になった」「よくこんな終わり方ジャンプが許したな」とか非難ごうごうでしたが、いろんな謎を残したまま大正時代から現代にワープする展開は番外編が描ける要素満載なのでビジネス的にはありでしょう。

 

テーマが変わっちゃうので、人気になるかどうかは判りませんが、EGの妄想意欲を掻き立てますね。

 

本当なら、今回から「兪史郎物語」書き始めてたのですが、昨夜寝落ちしてしまい朝になってしまいました。

 

あらすじは完成してるので転記するだけなのですが、急ぎの仕事もあるのでこれでお茶を濁して次回へ。

 

 

 

2016年より少年ジャンプに連載されていた「鬼滅の刃」が来週にも完結します。

 

色々と謎を残したままの終了ですが、自分なりの妄想で残された謎を読み解いていきたいと思います。

 

愛する人を失い、ただ一人残された永遠の命をもつ「兪史郎」を主人公に、妄想版鬼滅の刃番外編「兪史郎物語」を描き綴っていきます。

 

恐らく、作者の先生も構想を考えていて、そのための布石も各所に見受けられますので、答え合わせをするのも楽しみの一つです。

 

それでは、次回の書き込みでお会いしましょう。

スマホに変えてから画像データ大きくなってしまい、ブログにアップできなくなったので.書き込みがストップしたまま早2年です。

 

画像データを軽くする方法が判れば、またかきこみ書き込み再開します、、、、多分。

 

 

 

 

11~12月でパネル360枚(270w)パワコン49.9kwの低圧モンスター発電所を1基完成させました。

今回は、鹿嶋から柏までの資材搬送も、スクリュー杭の打込みも全て外注無しの作業だったので、自信が少しだけつきました。

夏には青々とした芝生の野球場の外野が、

冬には枯芝の発電所になりました。

 

残ってるのは36円案件が1基

32円案件が大小含めて5基ほど。

 

早めに終わらせて次の事業へのシフトの準備をしないと。