2023年度アカデミー賞「長編ドキュメンタリー賞」受賞作品
が 4月26日から全国で公開されています。
早速 行きました。 アップリンク吉祥寺です。
最初、予約時点で「数人」でしたが 実際に行くとかなりの混みよう。関心が高いですね。
さて本作品は実際にマウリポリで主に病院を中心に取材活動をしたAP通信の記者による実映像です。
20日間のうち、18日目と19日目は映像がありません。
17日目に、病院の周りがロシア軍に包囲されて、ウクライナ特殊部隊の支援の下、なんとか逃げるのですが
病院はその数時間後に陥落しました。
20日目に 「人道回廊」を赤十字のコンボイ車列に混ざって 、マウリポリの警察官で
彼と行動も共にしていたウラジーミル氏とその一家となんとか脱出するのですがたぶん、その事情かな?
これが「20日間」の意味です。実際はマウリポリは87日目に完全占拠されます。
犠牲者は3万人近く。9割が破壊されました。
この映像は アルジャジーラやCNNなど 海外のニュース映像で使用されたもののオリジナル映像ですので
目にした映像も多数あります。またモザイクは一切なし。
とにかく死体やケガの映像が多いです。
これらの報道の最中に ロシアのラブロフが「アレはフェイクだ」と主張し、また ご丁寧にそれを信用する日本人なども
少なからずいたんですが 、悪いけどロシア語もウクライナ語も理解できないで
フェイクかどうかの判断できる日本人など存在するのですかね?? 絶対無理だと思います。
なお、マウリポリは実際にはロシア語がメインで話されます。住民の会話もロシア語が多い。
病院内は完全にロシア語でした。
また空爆しているのはロシアなんですが、中には「あれはウクライナの爆撃だ」と叫ぶ避難住民もいて「?」と思う方も
あると思いますが、それは「ああいう特殊な地域」だからです。
つまり「ウクライナに不満を持ってる住民も少なからずいた」という事実を「さらっと」伝えてるのがいいですね、
2014年のマイダン革命後、ロシアはクリミアに侵攻したのですが 実は前後してウクライナの反ロシア政権が
「ウクライナ語の公用語化」を決めたという事実もあってそれに反発する人も実は多かったということ。
ウクライナでは地域によって、ポーランド語、ハンガリー語、 ルーマニア語も公で使用されており、
これらもすべて「NO」になったわけです。逆にソ連がかつて「ウクライナ語教育禁止」したのと逆のイメージ。
また、イスラエルでは以前は公用語はヘブライ語とアラビア語でしたが それがヘブライ語だけになった、同じ話です。
そういう場所は紛争が激化しがちです。
大使館のメンバーで観てきました。まさに筆舌に尽くし難い内容です。
— ティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使 (@TeimurazLezhava) April 30, 2024
ウクライナは現在も戦闘状態であり、変わらず多くの惨事に溢れています。現実を知ろうとすること、人道支援をすること、それは誰にでもできることであります。ひとつひとつの力が必ず結果を出します。それが道理です。 https://t.co/NG3RLLPUXj pic.twitter.com/FQNwnGPMWz
— ティムラズ・レジャバ駐日ジョージア大使 (@TeimurazLezhava) April 30, 2024
— セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ特命全権大使 (@KorsunskySergiy) April 29, 2024