みなさん「まごの店」
ってご存知ですか?
高校生が仕入れ・調理・接客・収益管理まですべて行っているレストランです。
実はこれ、県立高校の調理科実習の一環。
しかし「高校生だから」と侮ってはいけません。
調理師免許も取得できる生徒達の腕はプロなみ。
授業のない土日だけの営業なのですが、連日行列ができるほど大人気なのです。
これは高校と、三重県多喜町の協力により実現したレストランで
今回はその仕掛け人となった多気町役場の岸川さんの講演を聴くことができました。
きちんとお金をもらって料理を提供するので、厨房の中は「実習」とは思えないほどシビア。
お客様に出す料理の調理から、新メニューの考案まで、全てが真剣勝負です。
でもその分、学生達は調理技術だけでなく「働く」ということを実践で学ぶことができます。
この試みをはじめてから、卒業生の離職率がぐっと減ったそうです。
また、何よりすばらしいのが、「まごの店」と地域とのつながり。
原材料は地元の農家から仕入れているので、低価格&地産地消を実践できています。
地域の人たちも若い高校生からパワーをもらっているようです。
地元のおばあちゃん、おじいちゃんの、「まご」を見るような温かいまなざしが印象的でした。
とはいっても町役と連携しての、学生による飲食店経営。
オープンにたどりつくまで、様々な壁があったようです。
でも、岸川さんの顔にはいつも笑顔がひろがっていて
「苦労」の跡なんてどこにも見あたりません。
しかし、同じく講演を聴いていたとある県事務所の職員の方は、
立場が似ているせいか、私とはまた違った感想を持った様子。
「だってさ、町役場の人がけっきょく県まで動かしちゃったんだよ?
県立高校だからさぁ。
ふつう町が県を動かすってのは、すごく大変なわけ。
そこにたどり着くまでに彼がやってきたコトを考えると
ただただスゴイっていうか、感心を通り越して笑えちゃって」
なるほど・・・。
しかし仕掛け人岸川さんの挑戦はまだまだ続いています。
ショッピングセンター内に、卒業生によるお惣菜店「せんぱいの店」をオープンしたり・・・。
学生たちは口々にこういいます。
「将来は地元でレストランをひらきたい」
「地元の人に喜んでもらえる仕事がしたい」
お店の成功もそうですが、これが一番の成果じゃないかな、と思いました。
ね?行ってみたくなったでしょ、「まごの店」。
ただし、かなりの行列らしいので覚悟の上いきましょう。
そして車をお持ちの方、私を乗せていってください。
<つづく>