ドラマ「ブラッシュアップライフ」(第2回)より
以下は,ドラマの中で主人公が成人式の後,中学時代の友人たちとカラオケボックスに行ったときの話です。音楽業界を目指そうとしている一人の男子と,その歌唱力を褒めそやす友人たちに向けた主人公の心の声が,進路指導の要諦をよく表していると思いました。ちなみに主人公は,後々その友人が音楽業界では全くモノにならなかったことを知っているという設定です。(詳細はTverで!)
丸数字は主人公の心の声 → それを受験に置き換えたコトバ
①「自分たちの身内からスターが出てほしいっていう希望的観測が入ってる」→「進学実績を上げたいと思っている」
②「あくまでも,この狭いコミュニティーの中だから,そう見えるだけで,プロとして通用するかどうかは別問題」→「あくまでも校内だからデキそうだと見えるだけで,学校の外でも優秀かどうかは別問題」
③「もちろん,自分の人生だから,やるのは自由」→「もちろん,自分の人生だから,〇〇大学を受けるのは自由」
④「だけど,最終的には,後悔する」→「だけど,合格しなければ(内部進学にしていればよかったと)後悔する」
⑤「その覚悟を持って,その上で,それでも音楽がやりたいっていうんだったら,やればいい」→「その覚悟を持って,その上で,それでも〇〇大学を受けたいというんだったら受ければいい」
⑥「でも,売れることが前提で言ってるのであれば,やめたほうがいい」→「でも,合格することが前提で言っているのであれば,やめたほうがいい」
このあと主人公は,歌の上手い男子を盛んに褒める友人たちにも心の中で次のように問いかけます。
⑦「そうやって背中を押すんだったら,たとえ一生売れなくても最後まで責任をもって応援してあげて」→「受験してごらんと背中を押すんだったら,たとえ合格しなくても,受かるまで責任をもって応援してあげて」
もちろん生徒のチャレンジする気持ちに水を差してはいけませんが,夢見がちであることも,ときとして戒められなければなりません。その線引きが難しい!?
そして最後の一言。
「一生,支える覚悟がないなら,軽はずみに背中を押しちゃダメだよ」