スウェーデンはスカンジナビアの国で人口は約1千万人、人口密度は低く、気候が比較的厳しくない南部の海岸沿いに集まっています。
ヴァイキングの子孫たちは土着の信仰をわきに置きキリスト教国になりました。
12世紀にキリスト教国になり、16世紀にプロテスタントになりました。現在も70%がキリスト教に登録されていますが、信仰心は篤くありません。
出生率は1.85、EU内で3位の高さですが、人口を維持できる水準2.1(2.07)よりは低いです。
統計から、ムスリムは非ムスリムより1人多く子供を産むことがわかっています。
様々なデータから将来の子供を予測しています。
2017年11万5千人の子供が生まれました。
スウェーデン人の両親からは7万7千人、移民からは3万8千人です。
(※本来の民族的なスウェーデン人のことで国籍ではありません)
スウェーデン人の出生率を1.8だとすると、この2017年に生まれた子供たちは大人になって6万9千人の子供を産むことになります。
移民の出生率をムスリムが入っていることを考慮して2.0とすると、2017年に生まれた移民の子供たちは大人になって3万8千人の子供を産むことになります。
そこに、その年の3万人の移民が子供を持つでしょうし、ムスリムが多いので控えめに見積もっても彼らは3万2千人の子供を産むことになります。
2017年の赤ちゃんだった人たちが、大人になって子供を産むころには、生まれてくる赤ちゃんのうち、スウェーデン人が69,000人、移民系が70,000人となるのです。
今のままで推移すると、わずか一世代で出生する子供の数が逆転してしまいます。
(元の記事を簡略化しています)
そして、「スウェーデンと移民(Sweden and migration)」というサイトでは、移民と出生率などの人口動態が見られるので、いくつか貼り付けておきます。
人口増加という点では、すでに出生率よりも移民受入の方が数字が大きいという恐ろしい事態になっていることがわかります。
1960年に出生数が10万人強、移民受入が2万6千人強でした(死亡者数と国外への移民は人口が減る方に向かい、下の表では下段です)が、2010年には拮抗するくらいの勢いで移民が増えていることがわかります。
2014年には移民受入が出生数を抜き、その後2017年まで移民受入が大きく出生数を上回る状態が続いています。