日欧EPA、大枠合意も容易ならぬ前途(2017年07月07日AFP)
この記事にどういうことが書いてあるかというと次のようなことでした。
EU側にとっての重要項目は、強力に保護されてきた日本の酪農市場へのアクセス拡大だ。
EU圏の酪農産業は供給過剰で新しい市場を求めていた。
今回の合意によって、EUが保護する約200品目に日本の市場への自由アクセスが認められることになる。
日本政府はEPA交渉で、EUの自動車関税撤廃を最大の目的に掲げた。(この部分産経)
EUが日本車にかけている10%の関税を協定発効後7年で段階的に撤廃する。
現在日本は輸入自動車にかける関税を撤廃済みで不平等な関係にあるのに、更に
日本側は譲歩して、非関税障壁の一つとなっている日本国民を守っていた安全・環境基準を下げて、欧州車の日本進出に対するハードルを下げる。
EUは過去に、ベルギーの地方議会やNGOの反対でEU・カナダの自由貿易協定(FTA)が合意前に崩壊の危機に襲われた二の舞になることを恐れている。
大規模な協定ではEU加盟各国と欧州議会に、それぞれ承認するか、否決するかを決める機会が与えられるため、批准プロセスは長期化し、難航する可能性がある。
:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-:-:+:-:+:-:+:-:+:-:+:-
日本はこのまますんなり批准するのでしょうか?
自民党の自浄能力の無さ、民進をはじめとする野党の無関心、地方議会でも無関心、
どうなっているのか本当に心配です。
車の保安基準が一部変更になるのは、このEPA協定の為でしょうか?
タイヤが車体からはみ出さない方がいいのに、欧州の基準に合わせてはみだしを認めるそうです。(国際基準なんて呼んでいますが)
「安全性の観点から、歩行者やバイク、自転車など、ほかの交通のさまたげになる」
これが理由だったのですが、その事情が変わることはないのに、この協定のせいで変えるわけです。
またマフラーの角度も自由となります。
「マフラーの角度を横向きにすると、歩行者に直接排ガスがかかってしまい、害を与える」という理由ですが、排ガスが有害ではなくなったので歩行者に排ガスをかけてもいいそうです。
歩行者や自転車の人に掛からない方がいいに決まっているではないですか。(お散歩中の動物も嫌です)
誰がこのことについて困っていたんですか?
上記2つとも困っていた日本人で思いつくのは暴走族くらいしかいません。
最近の記事で、日本政府が現状22.3%のFTAカバー率を2018年までの70%とすることを目標にしていると書きました。(この図では韓国が4割くらいなのですが実際は7割ほどでした)
FTAカバー率70%の国、安倍首相がお手本として目指している国がすぐ近くにあります。
そう、何をされても媚を売り、首相夫妻がこの国の為に日本人を貶め日本人を恫喝する国、
ヘル朝鮮です!
- 2015年には、韓国の四大卒の平均就職率が約64%
- 大手10大財閥に勤務する人は勤労者全体の6%
- しかも大手10大財閥は外国人の雇用比率が高いため、韓国人が実際に就職することは、数字以上に難しい
- 全勤労者に対する非正規社員の比率は2003年から常に30~40%の間で推移
ここまでポストセブン
- 全労働者の45.8%が月収200万ウォン(約19万7000円)未満
- 月収100万ウォン(約9万8400円)未満が11.4%、100万〜200万ウォンが33.8%
- 宿泊と飲食店業従事者の79%が200万ウォン未満の賃金
- 若者の潜在失業率が24%
- 2016年に、政府が施行した「青年雇用絶壁解消総合対策」を通じて就職した青年層のうち、42.4%は非正規職であり、賃金水準が150万ウォン(約14万7600円)未満という回答が40.1%を超えた
ここまでHuffPost
だからでしょうね、韓国国会議長が、韓国人を日本企業が雇えという筋違いのあつかましい
要求をしていました。
このような研究レポートが公表されていました。(亜細亜大学アジア研究所所長奥田聡氏)
韓国は2016年にFTAカバー率が71%
(詳しく書くと、2015年度の貿易額で、FTAカバー率の輸入が62.7%、輸出が71.1%
往復貿易で67.3%です。JETRO資料16頁目)
まさに、日本政府が目指す数字です。
韓国はすでに欧州で自動車の関税がゼロであり、日本政府が羨ましくて仕方ない状態です。
2011年にEUとの自由貿易協定(FTA)が発効した韓国は、5年後の2016年に自動車関税が撤廃されています。
対欧輸出台数は09年の約35万台から16年には約40万台まで拡大。
自動車部品の関税もなくなったことで現地生産も拡大し、EU市場での韓国メーカーのシェアは4.1%から6.3%に増えたということです。
日本メーカーの対欧輸出台数は09年の約70万台から16年に約60万台へ減少。
EU域内のシェアも13.1%から12.7%に目減りしました。
しかし、韓国車が5万台増やしている間に、日本車は10万台減らしているのです。
韓国勢に負けないためという記事がありましたが、韓国に勝っても問題は解決しません。
それなのに、
自動車のために、日本政府は日本の農業を犠牲にしました。
農業は日本の国の文化の基本であり、国土保全や環境保護などその影響は数字には出ないほど重要なものなのです。
その韓国ですが、先月の報道記事です。
「低迷する韓国の自動車産業、米中両国でも販売不振続く、
今年は生産台数の世界6位から後退か」
- 現代自動車など完成車メーカー5社の5月の世界販売台数は前年同月比13%近く減少
- 世界1、2位の自動車市場の中国や米国でも販売不振が続いている
- 韓国完成車メーカー5社による5月の世界販売台数は計66万3048台。前年同月比12.9%減少
- 韓国は生産台数で世界5位のインドを追う形だが、今年に入ってむしろインドとの差は拡大
- 7位のメキシコが韓国を猛追、韓国との差は昨年の23万台から4万6000台へと大きく縮小
韓国も国内農業を犠牲にして、国民を大貧困に追い込みながら、自動車のためにFTAカバー率を上げているのでしょうか?
その自動車がこの有様では、いったい何をしたいのかわからなくなります。
私は思うのですが、欧州は自力で自動車を生産できる先進国です。
日本も同じです。
どうしてそういうところに無理やり入り込んで売らないといけないのでしょうか?
自動車を生産できない国でやればいいのにと思いませんか?
結局は、食糧安全保障を崩壊させるための手段として貿易や経済協定が結ばれているような気がしてなりません。
経済界の言いなりで、国民を忘れ、権力を利用して国民を守るどころか、
国民を押さえつけることに権力を利用する安倍首相の政治は、私たちの不幸の根源です。
メディアのレッテル張りに騙されているのです。
安倍首相を保守タカ派というので、自称保守がつい信用しているようですが、何をしているのかを見れば、全くの逆であることがわかります。
日本人を守る規制を既得権の岩盤とレッテル張りしてドリルで破壊しているだけでも保守ではないでしょう。
靖国神社を利用、慰安婦問題で韓国の言いなりとなり更なる広がりを煽る足掛かりを作り、中国には領海侵犯されても文句も言わず「一帯一路」に協力すると媚び諂い、北からはミサイル撃ち込まれ放題で、拉致被害者を忘れる、
これがタカ派のすることですか?
ちなみに、一帯一路は、とても卑劣な方法で他国を破綻させたり担保に港を抑えたりする悪徳商法です。これに加担とは、国内だけで飽き足らず、外国でも悪行を重ねようとする安倍首相、一刻も早く退場させないといけないと改めて思いました。(参照:ニューズウィーク日本版)
メディアのレッテルではなくて、自分で判断してください。印象操作されているのです。
言葉の魔術に騙されているうちに、大変な事態になってきています。