ベルギーでまたもやイスラム教徒によるテロが起きました。
被害に遭われた方にお悔やみとお見舞いを申し上げます。


今月18日、パリのテロ攻撃実行犯としてブラッセルで逮捕されたサラ・アブデスラム(26 Salah Abdeslam)は、モロッコ系でベルギー生まれ、フランス国籍を持っていました。

この事件の共犯者として現在指名手配中なのは、ナジム・ラーシュラウイ(24 Najim Laachraoui)と モハメド・アブリニ(31 Mohamed Abrini)です。
ナジムの方はスフィアーヌ・カヤル(Soufiane Kayal)という偽名を使用していたようです。
(日本でも偽名で悪事を働いている人たちがいますね。)
爆弾作りに長けていたと思われるナジムは、カトリック系の高校で電気機械工学を学んだとニューヨークタイムズが報じています。(デイリーメール

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追記  ブラッセルのテロで3人のうち2人は自爆していますが、一人逃走中の者がいます。
それが、パリのテロ事件にもかかわった爆弾作りのナジム・ラーシュラウイだということです。

追記 逮捕されました。(3月23日)
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今回紹介するのは、そのベルギーで、多文化主義が本末転倒状態、もはやヨーロッパを破壊するための道具になっているのではないかと思った記事です。

ベルギーは正式名称がベルギー王国、北部オランダ語圏のフランデレン地域と南部フランス語圏のワロン地域、そしてブラッセル首都圏と3つの行政区に分かれています。

ブラッセルはフランデレン地域に囲まれるようにして存在します。

 

ベルギー

 

 


題名に出てきた、フランドルは、旧フランドル伯領を中心とする、オランダ南部、ベルギー西部、フランス北部にかけての地域をいいます。

ベルギーでこの文化を継承しているのは北部フランデレン地域ということになります。

さて、背景を説明したところで、ここから記事の紹介です。簡単にまとめています。


NEWS “Flemish Culture too White” MARCH 20, 2016  THE NEW OBSERVER

政府の「文化・青少年・スポーツ・メディア局」が公式に設置した小委員会で、
「フランドル文化はあまりにも白人に偏っている」と指摘されました。

そして、フランドル文化の劇場や舞踏場は、「(人種的)多様性に欠ける」ために、政府補助金の対象にはならないと書かれたレポートが公表されました。

フランデレン地域政府の様々な法令や規則に照らし合わせて、評価委員会が文化大臣に補助金決定のアドバイスをします。

現在の大臣はリベラル系です。

フランドル文化が白人に偏り過ぎだという委員会のコメントは、いくつかの世界的に有名な劇場がかろうじて補助金対象となったことの理由を説明してくれます。

「アントワープの有名な劇場Toneelhuisには、非欧米人(非白人)のプロデューサーがただ一人います。
しかし、正規スタッフでは「多様性」は完全に欠如しています。」と委員会の報告書は指摘しています。

補助金申請には、組織表を提出しますが、白人ばかりというのは深刻な事態だとみなされます。「人種の多様性」が求められるのです。

言い換えれば、フランデレン政府は、フランドル文化の一部分として、非白人を人為的に入れ昇進させることをしない文化組織には、積極的に補助金を与えないということです。
※伝統を守ろうとすると補助金はもらえないということ)

委員会は、フランドルダンスの有名な団体の名前を挙げて、構成員の(人種に)多様性がないと指摘、そのうえ、(彼らが言うには)さらに悪いことに、それらのダンスグループはどれも、理事会の人員構成に問題がある、全員が同じ社会文化的、経済的背景を持っていて、(人種の)ルーツも同じ、年も似ていて、50代以上が圧倒的でだと述べています。

2012年当時、フランデレン地域政府の統合大臣であり、現在のフランデレン首相ブルジョワ氏は、モロッコのカサブランカにあるベルギー領事館に対して、モロッコ人にリーフレットを配ることを命じています。
それは、家族で移民となるモロッコ人への「スターターキッド」です。

そこには、「移民は市民として統合するためのプログラム」に従わなくてはいけないこと、母国を離れるということは、彼らの生活を根本的に変えることだ、と書かれていました。

これを(極左から?)批判されたブルジョワ氏は、TVで
「ベルギーに住むモロッコ人の53%が貧困ライン以下で、80%の女性が働かず、36%がベルギーの言語をうまく話せず、4分の1のモロッコ人が近隣の人に話すこともできない。これは重大な社会問題だ」と
弁解していたのです。

波線END



日本の伝統文化、歌舞伎や能で置き換えるといかに異常事態が起きているのか想像できると思います。

税金投入である補助金という政策誘導で、「真の伝統文化」を冷遇し、「偽の伝統文化」を作らせる、これは多文化主義ではなく、「いい加減で、重みのない、まがい物を作り出す」という愚かな行為でしかありません。

また、移民にしても、全くなじみのない文化に参加することは、屈辱感を味わうことになると思います。それが偽物だと自分が一番よくわかっているわけですから。

ベルギーのやっていることは、社会の破壊です。人間性の破壊です。
彼らの多文化共生主義は、感情のある人間を不幸にするものだと改めて思いました。

ベルギーは国際機関も集まり、グローバル主義、多文化主義の牙城です。
大手メディアはこの勢力の宣伝係です。
中国や韓国の嘘がまかり通っている理由もここに起因するのではないかと私は思いました。

偽のフランドル文化を作り盛り上げようとしている姿を見ていると、どうして偽物を作ったり、嘘の歴史を作り出したりする、これらが国民性にもなっている中国や韓国が、今世界の中でその主張を受け入れさせることに成功しているのかが理解できます。

本物を潰し、嘘や捏造が取って代わることが、時代の寵児、時流に乗っているということなのです。