前々回記事の続きです。
自国内にパレスチナ人自治区を持つイスラエルは、以前から自治区との間に巨大な壁を築いています。これはいろいろと問題があり、国連での非難決議もあるのですがイスラエルは無視しています。
そして今は、国ごと国境をフェンスで囲む計画に沿って、着々とフェンスを建設中のようです。
どうしてかというと、Wild Beasts(=野獣)からイスラエルを守るためです。
Israeli Haaretz newspaper
イスラエルのネタニヤフ首相が、不法移民のことを"wild beasts"(野獣)と呼んでもどのメディアも騒いていませんよね。
同じ内容のTHE TIMES OF ISRAELの記事内では、"predatory animals"(肉食動物)と表現を和らげて(?)います。
同じ表現をトランプ氏やフランス国民戦線のマリーヌ・ル・ペン氏が使ったらどんなことになるのか・・・
(私は動物が好きなので、彼らのような者を野獣とか肉食獣に例えるのは動物が可哀想で嫌だと思っています。)
そのイスラエルですが、外交部門からの補助金が出ているという IsraAIDという団体があります。
(IsraAIDのウェブサイトでは非営利非政府組織だと述べています。)
DONORS AND PARTNERSを見ると、日本と中国が1つずつ見えますが、後はほとんどがユダヤ人団体が占めています。ヒルトンや国際移住機関(IOM)もいて、私のようなものから見ると、「いかがわしい」、「何を企んでいるんだろう」という感想を持ちます。
この難民騒動で、IsraAIDはイスラエル人をヨーロッパの難民支援に送り出しています。
Israel21c news によると、彼らはユダヤ人とイスラエル政府に難民支援の行動を希望しているということです。
また、欧州在住のユダヤ人の寄付を募るためにイスラエル外務省欧州部門と接触しているとも述べています。
こういうのはイスラエル国内だけでなく、アメリカでも同じです。
アメリカのユダヤ人団体、ADL(=名誉棄損防止同盟)は「メキシコとの国境に壁を作ることは効果的ではなく、壁を超える方法を人々が見つけることは歴史が証明している」と述べています。
そのうえ、アメリカは不法入国者を犯罪者扱いしないで、尊厳と尊敬をもって接する方法を作り出すべきだと訴えています。
イスラエルは移民を入れたら自分たちの民族が滅亡するとわかっているので、壁やフェンスで自衛しています。
それなのに世界中のユダヤ人はどうして移民を入れたがるのか?
ADLはメキシコとの国境フェンスを支持するものは、レイシスト、外人恐怖症、時にはナチスと呼びます。
しかし、その壁づくり、フェンスづくりをしているのは、まさにユダヤ人国家のイスラエルなのです。
(引用:Israel Builds Fence against “Wild Beasts” FEBRUARY 10, 2016 THE NEW OBSERVER)
現在起きている人の移動は、私たちの平和を根底から覆す恐ろしいものだと思います。
実際に他人が酷い目に遭っているのを見ながら、次は自分の番、そういう心境です。
私は欧州のことを紹介しましたが、日本でも安倍総理が移民反対と誤魔化しながら、外国人移住者流入を加速化させています。
堂々と政策を述べないのは卑怯でもありますが、隠さず堂々と政策を実行しているので、それを黙って支持しているということは、国民の大多数が外国人移民に賛成なのだと思います。
そこが悔しいですね。大好きな日本が穢されて、地獄への道連れに巻き込まれてしまうのです。
様々な問題がありますが、私は優先順位が一番なのは移民問題だと思っています。
外国人を入れたら追い出せないからです。そして増えるからです。
経済難民が可哀想というのは間違いです。
そして、経済難民もなぜ自国がダメなのか、なぜ先進国が良いのか、それを理解していません。
あなたたちがいるからダメなんです。
先進国はあなたたちがいないから良いのです。
だからあなたたちが乗り込んだら、先進国もダメになるんです。
グローバル化が進むと壁ができるという記事を書かれているブログがありましたので紹介します。
お薦めです。
【地図で読む】グローバル化すると壁が増える逆説 中東・イスラーム学の風姿花伝さま
こちらは、すごく同意することばかりなのですが、避けられない未来を見たようで読んで落ち込みました。
でもすごくわかりやすく移民のことが書かれています。少し長いですがこちらもお薦めです。
無限責任で滅びるドイツ / 難民を叩き出すイスラエル 無敵の太陽さま