日韓慰安婦合意に反対している私ですが、その合意内容のとんでもなさではなくて、
日本としてこれ以外の道があったのではないか?

安倍政権が誕生してから、歴史家や民間を機密費でも何でも使って世論工作していけば、ここまで酷い合意をしなくても良かったのではないか?

安倍総理の2010年のインタビュー、これを見てそう思いました。
インタビューはこちらのブログをみて知りました。
安倍カルト撲滅運動 『 証拠 』 (ブログ 脱デフレ!脱グローバリズム!脱マスゴミ!)

インタビュー動画の内容はこちらからも確認できます。
アベノブーメラン【従軍慰安婦問題とアベちゃんの歩み】 17分ほどの動画です。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm27893693

2010年 創生日本の会長である安倍氏と、新藤義孝氏との対談形式で、当時の菅首相が日韓併合100年を記念して談話を発表することに反対した内容となっています。

※実際に出された内閣総理大臣談話はこちらです。
それに対する評論を2つ紹介しておきます。
日韓併合100周年「菅首相談話」 「反省とおわび」与野党から批判続出 JーCASTニュース
【佐藤優の眼光紙背】日韓併合100年に関する菅直人首相談話


この動画の後半は先日の日韓合意後のニュースなので、主に、前半、9分30くらいまでの安倍会長(現安倍総理)の発言簡単に書き出してみます。(言葉の揺れはご容赦をペコリ

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菅政権は陰湿な左翼政権だ。

2つのとんでもないことを企んでいます。
1つ目は日韓併合100年の談話を出そうとしていること。

村山談話、河野談話に相通じていることは、日本という国を貶める、貶めて見せて、そして、自分は良心があるんですよ、自分の良心を示そうとする、これは極めて卑劣で国益を損なう行為ですね。
自分は良心を示して自己満足に浸る。

一方、国や私たちの先人たちを まさに命を賭して守ろうとしたその国を貶め、その行為すら貶めることに繋がるんですね。

歴史認識は歴史家に任せるべき。

政府が歴史認識を示して声明を出すとすれば、それは、どうしても政治の場ですから、政治的、外交的に配慮せざるを得ない。
事実より政治、外交的な方に重点を置かざるを得ない。これは自明の理です。

配慮をしても、村山、河野談話が示しているように何の解決にもならない。
むしろ、特に河野談話が性奴隷を認めてしまったことになったんですよ。
それを払しょくするのは大変でした。私が総理の時にも問題があって、"強制連行という事実はありませんよ"と国会で答弁しただけでアメリカでも叩かれました。

7つの教科書すべてに従軍慰安婦が載ったんです。それを私たち事実を冷静にみんなで勉強しましたね、その結果、強制連行を示す資料は全くなかった。(《新藤氏発言》しかも証言者が嘘をついていたことも) 明らかになった。

あれを取りまとめた石原官房副長官が私たちの前で涙を見せましたね。
「まさか教科書に載るとは思わなかった。間違っていた。忸怩たる思いがある。」こうおっしゃったんですね。

(《新藤氏発言》河野官房長官に我々お尋ねしたらば、事実の確認はしてなかった、しかし、客観的、全体の状況から推測したと) 

唖然としました。

そこで私も総理の時に、狭義の意味で強制連行はないと言ったら反響を呼んでしまったんですが、それと同じようなことを今、管政権はやろうとしている。

しかもそれはまさに、左翼政権がやろうとしているわけですから、国益ではなく自分たちの心情を満たそうとしているだけですね。

(《新藤氏発言》安倍会長仰るように、歴史の評価は歴史家に任せるべきだと、しかも政府の歴史認識に関わることは既に今まで出してきていて、なぜ今回、日韓併合100年は韓国側には重要かもしれませんが、我々にとってはこれを積極的にコメントするようなものではないわけです。だから今回わざわざ談話を出す必要は我が国にとってはないじゃないか。こういう考え方ですね)

基本的にそうですね。
ですから、我々はぜひこの談話発出を阻止したいです

もう一点は、仙石官房長官が、1965年の日韓基本条約について記者会見でこう言いましたね。

基本条約を結んだ時の朴正煕政権は軍事政権だ。軍事政権の中に置いての基本条約だ、といって、正当性に疑問を差し挟んだんですね。
官房長官がすでに結んでいる条約に疑問を呈する、本来なら大問題です。
自民党の官房長官が言ったら大変なことだったですね。でもこれをどこもほとんど問題視していない、産経新聞以外はね。
このいまの言論空間もどうかと思うんですが、そして、仙石さんがこう続けたんですね。

「様々な個人補償をしなくてはいけない問題がある、そしてメニューもたくさんある。」と。
私はこれを聞いて唖然としましたよ。


戦後処理は条約を以て解決にします。
世界中どの地域も国境を接している国同士の紛争があったり、戦争があったり、占領被占領という関係があったりと多いんですよ。
これをどうやって終結をさせるか、条約を以て最終的な決着としようね、これが国際的な知恵なんですね。みんなそうしてきている。

日本と韓国の間もそうだった。
日本もたくさんの国、法人、個人の財産を残してきましたね。しかしこれは放棄しましょう。
その代りそちらも請求権はなくなりましたね。請求しませんねと。
そして、「我々は5億ドルの経済支援をしましょう。使い方はどうぞそちらで勝手にやってください。」ということだったんですよ。

これは終わったんですね。終わったにもかかわらず、さらに個人補償などということを言えば、泥沼になりますよ。

(《新藤氏発言》しかも、韓国もこれは絶対自分から言い出せない。日韓基本条約が無効であるとは絶対に言えない。にもかかわらず逆に日本側からその有効性に疑義を発し韓国側からすれば、最高の)

きわめて愚かな官房長官
恥を知れと私は言いたい。

資質がない人が官房長官をやると国益が損なわれる。

我々は自民党員としてまた創生のメンバーとして、絶対に(談話を)阻止すべく努力をしなければなりませんが、根本問題は、今の政権を政権から叩き落すことですよ。
叩き落とすこと!

(《新藤氏発言》我々は新しい保守として、自民党の政策をブラッシュアップして保守の政治をやっていこうじゃないかと)
~後略~

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結局2015年末に、菅談話よりも酷い内容を外務大臣の共同記者発表で出してしまいました。

突っ込みどころ満載ですが、この内容からわかったことがありました。

安倍総理の言葉がぶれていないのが、歴史認識は歴史家に任せるべきということ。

政府が歴史認識を示して談話を出すときには、事実よりも政治的・外交的なことが重要となること。
(これは歴史認識を歴史家に任せるべきという理由ともなっています)

当時の仙石官房長官がが個人補償が可能だと述べたこと、これが今でも韓国で繰り返される個人補償の請求に大きな影響を与えていること。


韓国が全く日本に配慮しないのに、日本だけが配慮し続けるという発想は納得できませんが、配慮しないことを政治が出来なくても民間にはできるわけです。

現に韓国や中国は国が背後で支援しているから、ここまで国際世論を動かせています。

日本政府は機密費でも何でも使って民間を支援することが可能です。
安倍総理が政権についてから、韓国の慰安婦像や個人賠償請求はますます酷くなっています。
どうして民間を利用して国際世論を動かすことが出来なかったのか?
この戦略のなさが、今回の慰安婦合意に繋がっているということがよくわかりました。

2010年の安倍総理の頼もしい発言で支援者になった人が多いのでしょうが、日本人はアドボカシーが苦手です。普通の人にはお金も国連への伝手もありません。
政府が裏から人的、金銭的な支援をして、中韓と戦わなければいけなかったのです。

これをできたのにしなかったこと、他にもたくさん韓国に甘い政策をとっていますが、そのことが私に安倍政権への不信感を払しょくできない大きな理由です。

韓国と断交して一時的に困る人もいるでしょう。でも一回やるべきだと思いました。
大使館への侮辱は十分な理由になります。
そして、今からでも民間(歴史学者やジャーナリストを含む)を金銭支援して世論を変える努力をするべきです。

最後に、もし安倍総理の本心がこの動画のままだとしたら、安倍信者の方が黙っているよりもたくさん苦情を言ってくる方が安倍総理も心強いと思います。
ぜひ苦情を言って応援してあげてください!燃える