EUではいち早く人と資本の移動を自由化して、「普遍的な人道」を錦の御旗に掲げ移民を大量に受け入れ、私から見ればおぞましい状態になりつつあります。

しかし、最近
イギリスではイギリス独立党(UKIP)、フランスでは国民戦線(FN)、スウェーデンではスウェーデン民主党というそれぞれ極右と言われる政党が勢力を拡大してきています。
スウェーデンは9月の総選挙で中道右派の連立政権が破れ、左派の連立政権となりました。一見左翼が支持を得たかに見えますが、左派は少数連立与党とならざるを得ず、実は極右といわれるスウェーデン民主党が2010年の5.7%から12.9%と支持率を伸ばして49議席を獲得、議席数で第3党になっていたのです。右派も左派も極右政党との連立を嫌いました。
日本だけでなく、EUや国連も「愛国者」が嫌いなのです。不思議ですね。困

今回紹介するのはドイツのデモのニュース報道です。
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NEWSGermany 'sees rise in far-right extremism' Last updated: 15 Dec 2014 02:38 アルジャジーラ
ドレスデンで行われた反イスラムデモに多くの人が参加したように、極右主義がかなり台頭していると警察が言及しています。

新たなイスラム恐怖症の動きについての議論が多くなってきた中で、極右主義の台頭や外国人への攻撃が増えていることを警察が指摘したと日曜日のニュースが伝えています。
※Islamophobicは「イスラム嫌いの」とも訳せますが、この記事では「イスラム恐怖症の」で統一します。次に出てくる xenophobicも同様に「外国人恐怖症の」と訳しています。恐怖からくる憎悪だと私は解釈しているからです。)

「外国人恐怖症による攻撃も全国的にかなりは広がりを見せています。」連邦刑事局長のHolger Muench 氏が内務大臣会合の席で述べたと出席者の言葉をWelt am Sonntag 新聞が伝えました。

この傾向は、欧州最大の経済大国で、(亡命や保護を求める)難民と移民に一番人気の国であるドイツにやってくる難民の急激な増加に対する反動だとみられています。

最近の攻撃では先週木曜日、Vorra南部の難民のために用意された3つの建物が ナチのカギ十字と人種差別スローガンを殴り書きされ火を付けられました。

ドイツの国内安全保障機関では、国内に2万2千人の極右過激派がいて、そのうちの4分の1以上がネオナチであると見ています。

ドイツ南東部にあるザクセン州では、アンチ外国人の犯罪が前年の152件から179件に増えていて、この10年間で最高件数にあると新聞では伝えています。

州都ドレスデンでは、PEGIDA, "Patriotic Europeans Against the Islamisation of the Occident"(=西洋のイスラム化に反対する愛国的なヨーロッパ人)のスローガンを掲げた反イスラムの「月曜行進」が増えていて、先週月曜日には1万人が参加しました。
※今週の月曜行進は1万5千人とさらに増えたようです。Germany: 15,000 join anti-Islam protest in Dresden)

行進は不当な扱いに対する数々の不満を持った市民たちに支配されていて、ドイツの旗を振ったり愛国的なスローガンを唱和したりしていました。

しかし、ニュース雑誌Spiegelは、3人のPEGIDA主催者に犯罪歴があり、ネオナチやサッカーの極右フーリガンから応援を引き出していると述べています。

TNS研究所が行った世論調査からは、多くのドイツ人がPEGIDAやデモに共感すると述べている右派政党AfDのいくつかの見解を受け入れているということがわかりました。

34%の人々は、ドイツがイスラム化に向かっていると信じていて、65%の人々は、右派左派連立メルケル政権が移民や難民申請者の現状レベルを十分に深刻だと受け取っていないと答えています。

ドイツは総人口8千100万人に対して、イスラム人口が400万人です。

メルケル首相の報道官は金曜日、PEGIDAとドイツの半分の都市にいるその支部を非難して、「イスラム恐怖症、反ユダヤ主義者、外国人排斥者と人種差別主義者はドイツ国内に居場所はない!」と非難しました。

メルケル首相は、ドイツは高齢化と人口減少で熟練労働者が慢性的に足りなくなることを防ぐために移民労働者が必要だと主張しています。
波線END
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少子高齢化で移民を入れると言っている日本の経済界(経団連は移民の催促してます)と
移民は反対と言いながら移民促進制度を矢継ぎ早に作っている日本の現政権と
メルケル首相は同じ考えのようですね。

その結果が今の欧州ですが、各地の様子を私達にTVは知らせてほしいものです。
でも、経済界が牛耳っているマスコミでは無理ですね。sei

訳の途中でデモが1万5千人に増えたと紹介したの記事にはこんなことも書いてあります。一部抜粋します。
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デモ参加者の一人は、難民が保護を求めることに反対はしない。しかし、ここにいる政治亡命者だという難民の70%は経済難民であり、これ以上このことで沈黙するわけにはいかないと述べました。
「難民申請者の大群はいらない。イスラム化も望まない。私達は自分たちの価値観を保った私達の国を保持し続けたい。それはそんなに酷いことでしょうか?それでナチと言われるのでしょうか?愛国者であることは犯罪でしょうか?」

デモ参加者たちは25年前ベルリンの壁の前で東ドイツ人が唱和した "we are the people," と叫んでいます。

これに対してドイツにある中央イスラム評議会の指導者は、PEGIADは "we are the people,"ということで、間接的に「あなた方は悪いイスラム教徒」「私達は良いドイツ人」と言ってドイツを分断しようとしていると述べています。

法務大臣は、ドイツは移民難民に反対する扇動がエスカレーしてきている、こういうことは私は大嫌だし、忌まわしいことであり、ドイツに恥辱をもたらすものであると述べました。
波線一部抜粋の訳END
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日本でも在特会などが忌まわしい存在として政治家とマスコミから扱われています。
ドイツも同じ感じですね。
確かに良くない行動もあったのでしょうが、そこまでしないと朝鮮人が日本の公園を占拠して日本人を排除し、それを自治体が黙認する状態が今でも続いていたわけです。
もし行政側が、朝鮮人の闇討ちが怖くて黙認していたとなると、それはメキシコなどマフィアが社会を治めている地域と同じということになり、日本政府の統治能力が問われる日本政府が恥ずかしい思いをするはずの事件なのです。

社会が悪の組織に屈していくのはこういうことから始まります。警察よりも怖い朝鮮人の復讐を恐れて文句が言えない日本、どう見ても国のレベルが落ちてきていると思います。

拉致事件も日本政府の統治能力が劣っているために起きた事件ですから、政府は責任を感じて何でもしないといけないはずなのです。それなのにそういう自覚がないようで驚きます。

朝鮮人が反日活動をする、中国が領海侵犯を繰り返し日本人の生活を脅かし環境破壊をする、こういうことを防げないのは日本政府が無能だからであって、それを非難する国民を政府が弾圧するなら、なるほど「韓国とは価値と利益を共有する」という発言になるのでしょう。
~ちょっと話が逸れてしまいました。ぺこり

政治家たちは今自分が為政者なので、自分は絶対に正義の側にいるという態度をとります。
しかし、スターリンや毛沢東に歯向かった人は今ではどういう評価でしょうか?

ドイツの首相にしても法務大臣にしても、納得できる理由を提示していません。
差別主義者に居場所はない! 忌まわしい! 恥辱!
こんなことしか言えないのは合理的な理由を提示できないからでしょう。

私にはどうしてもグローバル化が進む将来が輝いて見えません。嫌がっている顔