2014年08月18日 07:04 発信地:モンロビア/リベリア

【8月18日 AFP】西アフリカ・リベリアの首都モンロビア(Monrovia)にあるエボラ出血熱患者の隔離施設が16日夜、こん棒で武装した若者集団の襲撃を受け、患者17人が脱走、現在も行方不明となっている。

 目撃者によると、襲撃犯らはエレン・サーリーフ(Ellen Sirleaf)大統領を侮辱する言葉を口にしたり、「エボラなど存在しない」と叫んだりしていたという。エボラ熱の流行地域の住民らの間ではパニックと不信感が広まっており、エボラウイルスは「西洋によって作り出されたもの」または「でっちあげ」だとの噂も広く出回っている

 匿名で取材に応じた保健省職員によると、若者らは高校の校舎を利用して設置された隔離施設から医薬品やマットレスなどの寝具を略奪した。

 リベリア医療保健事業者協会(Health Workers Association of Liberia)のジョージ・ウィリアムズ(George Williams)会長によると、同施設ではエボラ熱患者29人を収容し、病院に運ぶ前の予備処置を行っていた。

「患者29人のうち、17人が昨晩(襲撃後に)逃亡した。4日前に9人が亡くなり、昨日は3人が家族によって無理やり連れ出された

 エボラ熱流行の中心地とされるモンロビアでは、保健当局による隔離施設の設置に地元住民らが反発していた。匿名を条件に取材に応じたある若い住民は「彼らにキャンプを(設置)しないよう伝えたが、聞き入れられなかった」「私たちはこのエボラ騒動を信用していない」と語った。(c)AFP

BBCの記事からも捕捉します。(文末にリンク貼ります)

この隔離施設は首都モンロビアのウエストポイントという人口密集地にあります。
ここはスラム街で人口が5万とも10万とも言われています。
現在1145人が亡くなっていますが、そのうち400人がこのリベリアです。

住民は他地区からエボラ患者が来ることに反発していたようです。
29人が他の施設に移ったという医療関係者がいます。(信憑性がないようです)
その人の話によると、拡大を止めることが最も大事であるにもかかわらず、住民がこの病気に無知で協力を渋ると語っています。

AFPは医薬品やマットレスの略奪を伝えていますが、匿名で話してくれた警察官の話によると、「血の付いたマットレスや寝具、医療用機器が略奪された。」ということです。
患者から奪ったものをもって逃げる略奪者など、自分が今まで経験した中でもっとも愚かなことであり、ウエストポイントにエボラウイルスを広める危険があると述べています。

エボラウイルスは感染者の吐しゃ物、便や血液だけでなく、汗からも移ります。


患者から奪った寝具をいったいどうしているのか、ゾッとします。冷
もし、テロリストが何かを企んで手に入れたらどうなるのか、そんなことまで考えてしまいます。

他のメディアに寄せられたコメント見ると、ある人がグーグルでこの場所の確認をしたところ、すごい密集地のスラムで7万5千人に対して公衆トイレが4つと書いていました。
こんなところはそもそもすでに衛生状態悪化で何か病気が蔓延していそうです。 
あっという間に感染が拡大しそうで本当に心配です。

それにしても、どうして外国はすぐに略奪になるのでしょうか?
アメリカで黒人の少年が白人警官に射殺されたことに抗議して~、まではいいのですが、どうして次に略奪が来るのか、天災の混乱時にも略奪騒ぎが起きます。
こういうことも日本とは根本から違う国、違う国民性を改めて認識させられます。

ひとこと ついでにいうと、発砲する警官がアメリカで多いのは、国民に武器の所持を認めているだけでなく、ジェンダーフリーで女性警官も活躍しているという事情もあると思います。
どうしても腕力で男性に負けますので、警察としての仕事を遂行するためには男女の差がなくなる武器(拳銃)を使用する必要があるのだと思います。
この黒人少年、タバコ窃盗後、従業員を突き飛ばし悠々と店を出ていく姿が店の防犯ビデオに映っています。
体もすごく大きいのです。ピンクマ真っ青 拳で殴っても効かないでしょう。
恐ろしい社会だと思います。ガクブル


外国人をどんどん呼び込む政府の政策ですが、彼らがどういう環境で生まれ育った人間かを考えれば、もっと慎重になるはずだと思います。

日本でしか生活しなかった恵まれた人、レベルの高い外国人としか付き合ったことがない人、少数派なのでおとなしく猫を被っている外国人しか見たことない人、何を聞いても想像力が働かない人には、多文化共生こそ諍いの原因ということが理解してもらえないのでしょうね。

私は国境をなくして人の移動が自由になることが、日本人にとって一番の脅威になると思っています。
最近は天災も多いです。
外国人が増えていく中で天災が発生すれば、外国のように略奪や暴力沙汰が起きます。警察の手が回らなければ、弱い日本人が被害者になることも考えられます。

エボラの拡大を懸念するとともに、日本に外国人を増やす脅威を感じました。

同じ事件のBBCの記事はこちらです。
Ebola crisis: Confusion as patients vanish in Liberia 17 August 2014 Last updated at 21:30



<追記>
NHKのニュースウォッチ9を見ていて驚いたのですが、リベリアのモンロビアに特派員がいてそこからリポートしてるにもかかわらず、この襲撃・逃走事件を全く報道しませんでした。
住民が恐怖に陥っているという内容で伝えていますが、町で売られている新聞に大きく「WEST POINT]という活字がみえるのです。この襲撃・逃走事件を伝えているのではと思えるのですが、NHKは全く違う内容で報道を終わらせました。

現地にいながら、世界中が報道している(もちろん日本でも報道しています)を無視とは、全く仕事をしていないのと同じです。それほどNHKの特派員は無能なのでしょうか?

NHKを見てもニュースはわからないということです。
前からそうでしたけど、こういう放送局に受信料を払う義務があるのでしょうか?
<2014-08-18  21:35>


<2度目の追記>
新しい情報です。人数が訂正されました。毎日新聞とBBCから要点だけお伝えします。

リベリアのブラウン情報相によると襲撃時に施設内にいた患者は37人で、うち20人は別の病院に再収容され、残る17人が逃走中ということです。(逃走者の中から家族が連れて行ったという3人が減ったわけです)

そして、情報相は略奪者は感染の疑いがあるとも述べています。
当たり前です。普通なら施設に近づかないでしょうし、まして患者が使用していた血だらけの寝具を奪うなんて、無知の恐ろしさを痛感します。)

ブラウン情報相はこのように言っています。「当局は逃げた17人を見つけようと探しているが、彼らが戻ってくると信じている。ほとんどの患者は自分から望んで施設に来た人たちだ。我々の印象では、今でも彼らは施設に戻ってきたいと思っているはずだ。彼らは無理やり略奪者たちに連れ去られたからだ。だから我々は彼らが自発的に戻ってくると信じている。」

う~ん。そうでしょうかカピバラ 病状が悪化していれば戻れませんし、なんだか楽天的に聞こえるのは気のせいでしょうか? 

<エボラ出血熱>逃走なお17人不明 略奪品から感染拡大も 毎日新聞 8月19日(火)11時29分配信
Ebola crisis: Liberia confirms West Point patients missing  BBC 19 August 2014 Last updated at 00:03

<2014-08-19 19:01>


<3度目の追記>
新しい情報です。
逃走中の17人が全員見つかり治療施設に移送されたそうです。
ひとまずよかったですね。

逃走のエボラ患者、全員見つかり治療施設移送 読売新聞 8月19日(火)21時18分配信