私が両手をひろげても、

お空はちっとも飛べないが、

飛べる小鳥はわたしのやうに、

地面を速くは走れない。

私が体をゆすっても、

きれいな音はでないけど、

あの鳴る鈴は私のやうに

たくさんの唄は知らないよ。

鈴と、小鳥と、それから私、

みんなちがって、みんないい。

 

65歳の誕生日まであと一月半というところで、通勤電車の中での読書で、金子みすゞのこの詩「私と小鳥と鈴と」に出会った。作者は明治、大正、昭和の3代を駆け抜け、26歳でこの世を去った。この詩が書かれたのは、21歳の頃のようだ。

この世に生を受けると言うことは、多分、こういうことなのだ。「みんなちがって、みんないい」。心無い誹謗中傷、差別を静かに吹き飛ばすだけのエネルギーがこの詩には込められているような気がした。あなたは、あなたでよい。

もっとも、22歳の時に結婚した作者は、夫の女癖が悪く、性病をうつされ発病し床に伏せる状態になり、幼娘を連れて離婚するつもりだったが、親権を得ること叶わず、娘を自身の母親に託して欲しいと遺書を残して、26歳で自ら命を絶ったという。病魔に犯され、絶望の淵に漂い意欲を失ったのか。仮定の話だが、もう少しましな伴侶に恵まれていたら、作者の創作活動はどんなものだったのだろう。

 

私の住む東京地方もようやく梅雨入りした。梅雨明けは例年とそう変わりはないようなので、あとひと月もしないうちに、夏が訪れるのだろう。梅雨入り直後の6月22日土曜日は天気は良かったので、二子玉川から多摩川上流を目指し、是政橋まで歩き、府中駅経由で二子玉川に戻ったが、久しぶりに5万歩を超えた(&55キロ超)。正直、結構疲れたが、水分補給の水筒などを準備せず、途中のコンビニ頼りだったが、購入したのが、600cc、650cc、600ccだったので、激しく反省した次第であった。水分補給を甘くみてはいけない。帰宅して入浴後の晩酌でもビール1000cc、酎ハイ1000ccを軽く飲んでしまったので、相当、水分に欠乏していたのだろう。ちなみに、この日の朝食は、ボリュームタップリの納豆ご飯、味噌汁、卵焼き、サケ塩焼き、ウインナー焼きだったので、どうにも腹が減らずランチのラーメン休憩をあきらめたのも、水分不足の原因かもしれない。この週末は、天候に関わらず、土曜日ゴルフ、日曜日は土浦から柏までの長距離散歩と決めている。土砂降りにならないことを祈るばかりだ。